
2009年04月21日
皆さん、早いもので「トレーナーの現場から」もいよいよ最終回になってしまいました。本来はできるだけ現場で対応できるような内容で話を進めるつもりが、ついつい脱線してしまうことも多く目的とは違った方向に進んでしまったかもしれません。
ということで、今回は「極力現場」をテーマにお話したいと思います。私にとっても久し振りになりますが「日本プロ野球の春季キャンプ」を見学に行きましたのでそのお話を少し・・・今回訪問させていただいたのは、宮崎県南郷町で行われた「埼玉西武ライオンズ」のキャンプです。
プロ野球の春季キャンプ!一体どんなことをしているのか?その辺りをレポートしてみたいと思います。通常日本のプロ野球は2月1日がキャンプスタートになり、この約1か月を使ってシーズンを戦うための準備をするわけです。選手の置かれた立場によってその取り組み方・内容は異なりますが、どの選手にとってもとても大切な時期であることは間違いありません。
例年で考えると、プロ野球のキャンプは一日中「野球漬け」というのが通例でしたが、今回お邪魔した「ライオンズ」は少し変化が見られました。全体練習の開始は午前10時と変わりはありませんが、その前に早朝から個人練習を行いまた全体練習後に個人練習を行うスタイルをとっていました。そして練習後の夕食前にミーティングを行い夕食後は身体を休めたりプライベートな時間として過ごしていました。
これは、私が経験してきたメジャーリーグのキャンプスタイルにとても良く似ているところです。メジャーでも全体練習は10時頃から行いますが、その前朝7時頃から各自が球場に早く入り自分のやるべき練習を行ってから全体練習に参加する方式です。もちろんこれは強制ではありません。そして全体練習後に個々の練習を尊重するのがメジャースタイルでした。
早朝から身体を動かすということは、とても大切なことだと思います。朝早くから練習することにより、必ず朝食を食べる習慣が身につきます。そして練習に必要なエネルギーを摂取でき全体練習中に起こるケガの防止にも繋がりますし、自分のペースで身体を動かし始めますからここでもケガ・故障の防止効果が発揮されるようになるわけです。
また、通常日本で行われている夜間練習の強制が無く夜の時間帯を自分の時間として過ごすことができることで「肉体疲労」以外のストレスから解放され、より通常練習の中で実のある効率の良い練習ができるということになるのではないでしょうか。全体練習以外を個人の技術・能力アップにあてることができるというのは、それだけ自分に課せられた責任が重くなるわけですがそれでも自分のやらなくてはならないことを自分で考え行うようになるということが己を成長させることになると私は思います。
今回、見学した「ライオンズ」はそのあたりをとても効果的に行っているように見えました。勝たなくてはならないのはプロの宿命です。しかし、プロの選手として自分の仕事を行う為にはやはり自分で考え練習することが大事だと思います。このような環境の中で練習が行われていくと、トレーナーとしても「より選手のためにできることをやろう」という気持ちが強くなるはずです。
我々トレーナーもただ「トレーニングをする」「治療をする」ということだけではなくて、「どのように」「どんなことを」いかに効率良く質の高い内容のものを選手に提供できるか?またできていたのか?ということを考え直さなくてはいけないのだと、改めて感じることができました。
ということで、トレーナーの現場からは今回を持って最終回とさせていただきます。新年度からはどんな企画で続けて行くか?現在思案中でありますが、また何か皆さんのお役に立てるような内容のものを提供できたら?と考えております。それでは皆さんまたお会いしましょう! See you soon !!
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2009年04月21日
いつの間にか、08年を迎えてしまいました。月日が流れるのはとても早いですよね。我々トレーナーの仕事も本来は、時間に追われてはいけないことだと思うのですがいつも時間に追われているような気がします。
チームでのトレーナー活動においても、試合に勝つために最善・最良のサポートを行うことがトレーナーの仕事になるわけですが、試合に合わせるというテーマがある以上これもまた時間に追われることとなってしまうのです。
そんな忙しさがあるプロ野球・メジャーリーグの世界ですが、選手たちにとってコンディショニング以上?に大切にしていることがあるんです。今日は、そんな中のひとつである「ジンクス」「縁起担ぎ」についてのお話をしてみようと思います。
どんなスポーツでもそうだと思いますが、野球の世界では特に「勝つための縁起担ぎ」ということに異常と言えるくらいこだわっているように思われます。ヤクルト時代に有名な話となったのは、野村監督(現楽天監督)が日本シリーズ中ずっと「ピンクのパンツ」をはき続けたということです。そしてその成果?が実り「日本一」を達成したのです。
このような一般的・常識的に見たら「そんなバカな」というようなことに対してでも「真面目に・真剣に取り組む」のが野球界というより勝負の世界なんですね!他にも、野村監督のグッドラックとしてはヤクルトクラブハウス内にあるトイレで用をたす時に「いつも同じ場所しか使わない」ということや「試合前に大きい用をたす選手を見かけるとその日の試合には使わない」などといったこともありました。
話せば切りが無いくらいたくさんあります。そんな縁起担ぎも選手だけに止まらず、我々トレーナーにも大きく影響を及ぼします。ヤクルトの場合だと、当日のベンチに入るトレーナーは一人になりますがこれも「その日の試合に勝てば明日も続けてベンチ入り、負けると交代」というのが普通に行われていました。また試合前に行うストレッチや簡単なケアも「担当した選手が活躍すれば明日も同じトレーナー同じ選手の組み合わせ」しかし、「活躍できないと交代」という感じです。
仕事的にはあまり良いこととは言えませんが、精神的ストレスを少しでも良い方向に導こうとするという部分においては必要なことなのかも知れません。我々トレーナーもそのことを十二分に理解しているので、選手と同じ気持ちになってそのような対応をしていました。また、出た結果が悪く翌日担当が変わるということに対しても「あくまで選手のストレス緩和」が目的ですから、後で笑い話にすることでさらに「精神的リラックス」を与えることができたように思います。
そんな縁起担ぎはアメリカにおいても同様でした!というかさらにひどかったように思います。ドジャースのトレーナーの試合用ユニフォームはポロシャツと綿パンが基本ですが、ポロシャツのカラーが5~6色ありパンツも2色のロングパンツとショートパンツに分かれています。この組み合わせを決めるのが私の仕事の一つでしたが、日本同様に「勝てば同じ組み合わせ、負けると違う組み合わせ」ということになっていました。
しかし、負けた時の「ブーイング」は激しいものがありましたよ!他にもベンチに用意するドリンクは水とスポーツドリンクですが、このスポーツドリンクも2つの味があり「勝てば同じ味、負けるともう一方の味」が定番なのですが、あまりに負け続けると「水とスポーツドリンクを置く位置が入れ替わります」また、試合中に食べる「ひまわりの種も何種類かの味を変えてみたり」と本当にくだらないと思うことを真剣に行ってました。
私の中で「それは行きすぎだろ!」と思った事件は、遠征中に起こりました。アリゾナでの遠征中でしたが、当時アリゾナ・ダイヤモンドバックスはナショナルリーグ西地区を代表する強敵でした。ドジャースも同じ地区なので対戦は多く、しかも投手の二本柱となる「ランディ・ジョンソンとカート・シリング」が健在でしたからそう簡単には勝てないのです。
その第一戦の日「私はとてもお腹が空いていたので、クラブハウスにあるホットドックを練習前に3つ食べました」それをヘッドトレーナーが見ていたわけですが、その日のダイヤモンドバックスは4~5番手クラスの投手が先発でしたからドジャースは快勝したわけです。翌日・・・クラブハウスで練習前の軽食を摂ろうとするとヘッドトレーナーがやって来て「そう言えばお前は昨日ホットドックを3つ食べてたな、そして試合に勝ったから今日も3つ食べろ!」ということになってしまったのです。
私は「いや、昨日はお腹空いてたから食べたけど今日は食べたくない」と言ったのですがヘッドトレーナー曰く「昨日3つ食べて勝ったからそれはグッドラックだ!だから今日も食べろ!」ということになってしまい結局食べさせられてしまったのです。そして運が良いのか悪いのか?その日の試合にも快勝してしまいました。嫌な予感は続きます・・・
さらにこのアリゾナ遠征最終日、相手の先発は「ランディ・ジョンソン」別名「ビックユニット」です。試合前のクラブハウスでは、ヘッドトレーナーが嬉しそうな顔をして私に近づいてきます。そして「今日は、ビックユニットが先発だ!今日もホットドック食べないとな!」さらに「今日は相手も強力だからホットドックも倍だな!」思わず私は「Oh~No~」しかし、ヘッドの目は真剣です。結局その日ホットドック6つ食べました・・・でもその甲斐あってランディを撃破ドジャースはアリゾナ遠征3連勝で終えたのです。
今となっては笑い話ですが、こんな馬鹿げたことを毎日毎日繰り返しいたわけです。冷静になって考えればそんなことで試合に勝てるなら苦労はしないのですが、でもプロスポーツの勝負の世界では「結構大事」なことなのかも知れません。
トレーナーとして、医学的な知識や技術をしっかりと学んで身に付けておかなくてはなりませんが、こういう理不尽なことにも柔軟に対応できる術も身につける必要があるようです。後、どんな状況・環境にも耐えられる胃袋も・・・
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2009年04月21日
2007年もとうとう最後の「トレーナーの現場から」になってしまいました。毎年のことですが、今年もこの時期になると「あっという間に終わってしまう」という感じだけが残ります。
しかし、私にとっての2007年は、色々な意味で良い1年を過ごせたように思います。今年経験できたことをさらに来年以降につなげていけるように努力したいと思います。
ところで、話は思いっきり変わりますが・・・
最近メジャーリーグベースボールに、なにやら不穏な空気が漂っているようです。2008年からは、日本人選手もたくさん海を渡ると言うのに・・・
そうです!いわゆる「ステロイド問題」です。
先日MLBの公式サイト(http://www.mlb.com)の中で発表された「ミッチェル レポート」というものがあります。(サイトの中でダウンロードできますから興味のある人は覗いて見て下さい!但し英語です)
このレポートを読んでいて衝撃を受けました・・・私の知っている選手たちの名前がたくさん出ているではないですか???しかも、自分が使うだけではなく他の選手にも広めていくような行為までレポートされているなんて・・・本当にショックでした。
確かに野球の世界においては「ステロイド」というものが黙認されてきたような風潮があったと思います。私自身も本当のところはわかりませんが、実際にステロイドを使うことで野球の試合にパワフルさが増し多くの記録が生まれてきたと言っても過言ではないでしょう。
一時期低迷していた野球人気も、数多くの記録が競われ生まれることで回復していったということも間違いではないと思います。そんな環境下におかれていたことから黙認されてしまったのではないでしょうか。
しかし、将来のある若いアマチュア選手たちがメジャーのスーパースターを夢見て「ステロイド」を使用し死亡する事件が相次いだことや野球というスポーツがオリンピック競技においてプロ化されていく頃から、この環境に変化が生まれてきたのです。私がアメリカに渡った2002年までは、ドーピング検査自体もメジャーリーグ選手には該当されていませんでした。検査を実施されていたのはマイナーに所属する選手のみだったのです。しかし、キューバをはじめとする野球先進国の代表チームがプロの選手を揃えはじめたことで、アメリカもその流れに乗らざるを得ない状況になり2003年からは、メジャーリーグの選手もドーピング検査を実施されるようになったわけです。
ところが、人間の悲しい性なのか?ルールが作られると必ずそのルールの抜け道を探そうとする人が出てくるのですね・・・そこで考えだされたのが、今話題?となっている「ヒト成長ホルモン」というホルモン剤なのです。ステロイドと違い、ホルモンという盲点を突きドーピング検査にひっかかりづらい優れもの?が出てきてしまったのです。
このような薬物問題でスポーツ界が揺れてしまうということは、とても悲しいことだと思います。しかし、これはスポーツ界における選手だけの問題ではありません。スポーツの世界で働く全てのスタッフにも関わる重要な問題であるということを認識しなくてはなりません。
特に、選手のコンディショニングの部分で大いに関わりを持つ我々トレーナーは、この問題を最も深く認識しなくてはならない立場にあるということを理解しなくてはなりません。実際にメジャーリーグでもトレーナーを介して選手に薬物が渡るという最悪の事態も起きているわけですから。
トレーナーを目指す皆さんも、単純にトレーナーとしての知識だけでなく「禁止薬物」に対する知識も備えよりナチュラルなコンディショニングの提案をできるように努力してもらいたいと思います。スポーツの試合は、純粋に人間同士の力対力・技術対技術・頭脳対頭脳であって欲しいですからね。だからこそ、トレーナーも選手に対しては「人として」正しく接する方法を身に付けてもらいたいと思います。
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2009年04月21日
今回のトレーナーの現場からは「番外編」として、先日仕事の関係で2年ぶりに出向いたロサンゼルスのお話をしてみようと思います。
元々、湘南医療福祉専門学校との出会いもロサンゼルスだったわけで、なんとなく関わりがあるのではないかと勝手に解釈しています。今でもAT科の皆さんは、ロサンゼルス研修を行っていますからね。
ということで、ロサンゼルスツアーの始まりです!
今回は、ロサンゼルスの中心部を色々と見て回ってきたわけですが、やはりトレーナーという仕事をしていると仕事以外の時間でもトレーニングに関するものに興味を持ってしまい、結局仕事に結びつくようなことばかりになってしまいました。
余談ですが、私は4年間ロサンゼルスに住んでいたのに本場のディズニーランドやユニバーサルスタジオ、NFLやNBAの試合さえも見に行けなかったのです。今考えると、アパートとドジャースタジアムの往復しかしていなかったのかも知れません・・・
そんな感じで始まったLAツアーも、やっぱり最初に向かったのは、マイホームであるドジャースタジアムです。
一昨年、内野部分が改装されより選手に近くなったスタジアムですが、相変わらず景観の美しさを感じさせる球場です。この球場は私と同い年の球場としては古いタイプのスタジアムですが、安定した気候に恵まれ芝生の状態はメジャー30球団の中でも1・2を争う ほどです。
球場を後にして、次に向かったのはサンタモニカプロムナードにできたトレーニングジムです。ここは通常のジムに比べ開放的な雰囲気を持ち、窓を開けて外気を取り入れながらトレーニングできるというとても良い環境になっていました。現在日本でも非常に多くのトレーニングジムが存在しますが、外を眺めながらトレーニングするスタイルというのはあまり無いと思います。
ここで、ひとまず休憩ということで!最近ロサンゼルスでは、急激に人気を上げてきているスイーツのお店があるということで、立ち寄ってきました。スイーツとは少々趣が異なりますが、個人的に好きだったのは「ジャンバジュース」というフルーツをミキシングして作るドリンクショップが好きで、ここはフルーツドリンクの中にビタミン類やプロテインを混ぜて栄養ドリンクとして提供してくれるので、休日などに身体を動かした後にプロテイン補給としてよく通いました。
本題に戻りますが、現在人気急上昇なのがフローズンヨーグルトのお店で「ピンクベリー」というお店です。ベーシックなヨーグルト味のソフトクリームにフルーツをトッピングしていただきます!アメリカ人は、フルーツよりチョコレートなどをトッピングしたがりますが・・・(だからお腹が・・・)基本的には、3種類のフルーツを選んで食べるのが良いと思います。とても美味しくお腹に良いソフトクリームでした!皆さんも機会があれば是非一度お試しあれ!
さあそして、食べてばかりでは身体に良くない(トレーナー的な考えで)ということで少しは身体を鍛えましょう!ということになり、サンタモニカ近くにあるフィットネススタジオに行ってきました。ここは、外から見る限りは何を行っているのかわからない、いわゆる隠れ家的な場所ですが門を潜りドアを開けると「あっスタジオがっ!」という感じのフィットネススタジオです。
ここでは、毎日時間帯によって自転車を使ったスピニングというトレーニングや、ヨガ、目的に合わせたエクササイズ、ストレッチングなどを指導してくれるところです。今回の目的の一つであったスピニングを体験してきました。30~40分程度のエクササイズですが、かなりキツイです!でも腰痛などの症状を持っている人でも、腰に負担をかけずにトレーニングできるので、とても良いトレーニングだと思います。
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2009年04月21日
皆さん!体調はいかがですか?最近、急激に冷え込んだりしていますからね。結構風邪をひいたりしている人も多いのではないでしょうか。
私は、元気です!今のところ・・・(扁桃腺持ちなので、気を付けています)
「トレーナーの現場から」を書いていて、最近気づいたのですが「内容が硬すぎる」と・・・もっと、トレーナーの仕事を身近に感じられることを書こうと思っていたはずなのに・・・
ということで、今回は思いっきり「リラックス」した内容に変更です!
今回のテーマは「実際の現場で働くトレーナー」たちが、一体どんなことをしているのか?ということを写真を交えて説明してみようと思います。基本的に野球チームのトレーナーのお話です。
毎日の日課として、仕事前に必ずトレーナーミーティングが行われます。話の内容は様々ですが、基本的には当日のスケジュール確認・故障、ケガ選手の状況把握・その他当日の仕事に関する打ち合わせなどです。
ミーティングが終わると、練習前に必要な選手のケアやテーピングなどの予防措置を行ってフィールドに送り出します。
当日の練習や試合で大きなけがをさせないようにしておくのもトレーナーのテクニックのひとつです。
クラブハウスでの仕事が一段落すると、今度は球場の準備に取り掛かります。トレーナーキット・クーラーボックス・ドリンクタンクなど必要な道具全てを球場内にセットアップしなくてはなりません。
アクシデントに備えて、すぐに対応できるように準備を整えておくことがトレーナーとしての基本です。
球場に設置するドリンクは、通常スポーツドリンクとミネラルウォーターです。スポーツドリンクの味の濃さや分量もトレーナーのセンスによるところが大きいですよ!
練習後のケアとして、またアクシデントの処置として必要なアイスバッグを相当量用意しておきます。
準備が終わると、選手たちのウォーミングアップが始まります。トレーナーは選手たちの動きをしっかりと確認しながら各自のコンディションを見極め、故障・ケガを隠していないか?悩みを持っているのではないか?などなど、色々なことを選手の動きから情報を得て判断して行きます。

トレーナーだけではなく、コーチたちともコミュニケーションを取りながら選手たちの情報を交換し、コンディショニングに役立てていきます。

試合前の練習が終わると、次はこれから行われる試合に向けての準備にとりかかります。
試合前のウォーミングアップで選手のコンディションを最終チェックし、トレーナーキットの中身を再確認して試合に備えます。

試合開始時刻が迫ると、トレーナーの気持ちも高ぶってきます。トレーナーであっても選手と同じように戦っているわけですからね。
さあ!試合開始です!トレーナーの緊張感も高まる中「今日も勝って欲しい!ケガしないでくれ!」が率直なトレーナーの気持ちだと思います。
試合後、コンディショニング・ケアを行い当日のミーティングと報告書を作成し、トレーナーの長い一日がようやく終わりを告げます。さあまた明日も頑張ろう!
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2009年04月21日
9月も後半になり、ようやく涼しさが出てきたようです。夏の暑さから一転して、涼しくなるとなんとなく寂しさを感じてしまうのですが、さらにこの季節になると野球シーズンも佳境を迎え、ヒートアップする一方やはり「もうすぐシーズンも終わりだ」という寂しさも感じる季節です。
そんな季節を迎えるわけですが、アスリートにとってはこれからの時期をどう過ごすか?によって来シーズンの自己成績にも影響が出てきますから、とても大事な季節を迎えることになります。
前回までは、コンディショニングということをテーマにお話してきました。今回は、その一環としてのShoulder ExerciseということでJobe Exerciseについてもう少し突っ込んだお話をしてみようと思います。このExerciseは、これからのオフシーズンでもとても重要なポイントになります。もちろんシーズン中も継続して行うべきExerciseだということは前回までのお話で理解していただけたとは思いますが。
Jobe Exerciseは、ローテーターカフ(肩腱板)のトレーニングです。野球だけに限らず、肩関節の回旋運動が多く見られるスポーツでは、その障害発生率は非常に多いと考えられます。例えば、バレーボール・水泳・ソフトボール・ハンドボール等などです。野球界においても肩関節の障害が起きた場合、三角筋や上腕二頭筋・大胸筋などがその原因と考えられていました。
しかし、スポーツ医学の発展とともに肩関節障害のメカニズムが少しずつ明らかになり始め、その障害の大半はローテーターカフにあることが多いということが理解されるようになってきたのです。その障害から回復・復帰させたり障害の予防ということを考え、スポーツ医学の権威であるドクター、フランク・ジョーブが考案したのがこのトレーニング方法です。
現在では、米国だけでなく日本の野球界でも全ての選手が行っているトレーニングになりました。前回お話したように、ドジャースでもこのトレーニングを義務化したことにより障害発生率が低下したことを考えると、その効果は絶大と言えます。
さて、そのトレーニング方法ですが。これは、ここに書いたからといってすぐにまねして出来るようなものではありません。私自身、アマチュア野球の現場を訪れJobe EXを行っているところを見たことがありますが、そのほとんどは内容を理解しておらず上辺だけのトレーニングになっていました。このようなことを避けるために、実際のトレーニングでは自分の目の前でなくては行わないようにしています。
考え方としては、ローテーターカフ(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)に対して刺激を送り、肩関節の運動を助けるために必要な小さい筋肉を鍛えるということです。つまり、これらの筋肉を鍛えることによって投球時に起こりうる障害を予防できるようになるということで、決してスピードが増すということではないということが理解できるはずです。
投球時のボールのスピードは、円滑な投球動作とその動きに伴う必要な全ての筋群の働きや協調性によって決まります。その動作を行っても故障を起こさない筋力をつけることが目的であるということを覚えておいて下さい。
トレーナーとして「Jobe Exercise」のサポートを行うためには、正しい関節の動き方・連動性、トレーニングフォーム・呼吸など色々なチェック項目を把握して選手のためになる指導ができるようになって下さい。知識だけでなく、その情報を相手に正確に伝え行動させることもトレーナーとして重要なポイントです。ということで、やっぱり頑張って勉強しましょうね!
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2009年04月21日
今年の夏は「本当に暑いです!」毎年、今年の夏は暑いと言いますが・・・今回こそ本当に本当に暑い・・・と思います。多分・・・(8月の暑い中で書いています)
そんなくだらない前置きはいらない!と言われそうですが、どうしても言いたかったので・・・すみません。
ところで、前回は「コンディショニング」についてのお話をさせていただきました。そこで今回は「コンディショニング」の考え方のおさらいと、Shoulder Exerciseについてのお話をしてみようと思います。
コンディショニングを行う際、最も大切なことは相手と良く話をすることです。相手が何を求めているのか?何を目指しているのか?そのゴールとなるところは?コンディショニングを行って行く中で、どんな考え・行動をとれるのか?その他多くの事を、把握しておかなくてはなりません。
選手とのコミュニケーションは仕事を円滑に行うために最も大切なことです。
ただ簡単にプログラムを作成して「はい!この通りにやって!」というわけにはいかないのです。トレーニング・エクササイズの処方でも、教科書に出ている通りに処方するわけにはいきません。
相手を良く知り、メディカルチェック・フィジカルチェックを行うことで、より明確な目標に対するコンディショニングプログラムができてきます。その中にはもちろん、食事・栄養面であったり、体力強化・維持・管理があるということを覚えておいてください。
そして、コンディショニングを実行するにあたり①Mindset②Nutrition③Movement④Recoveryの4項目を常に考えておかなくてはなりません。これらのことを、中心にして生活スタイルに変化を持たせ、クセをつけるようにして、何度も繰り返し、習慣にさせていかなくてはならないのです。
どんな小さなことでも日常のチェックは欠かせません。
難しくなってしまいましたが、簡単に言うと。今より良くなるために必要なことは取り入れ変化させて習慣にさせてしまい。さらに、自身を向上させるためには強化だけでなく回復も必要であるということです。
そんな習慣のひとつに「野球」では「Shoulder Exercise」というものがあります。通称「Jobe’s」=「Jobe Exercise」です。 いわゆる、ローテーターカフ(肩腱板)エクササイズというものですね!日本では良くインナーマッスルという表現を使いますが、アメリカでインナーマッスルと言っても理解してくれません。特に肩関節においては、ローテーターカフと表現しないと意味が通じないのです。
Jobe Exerciseを考案したドクター、フランク・ジョーブ(写真右)
ドジャースでは、このJobe`sを投手の場合中4日で登板した翌日と3日目に必ずトレーナーの見ている前で行わなくてはならないというルールがありました。そういう習慣をつけることで、故障の防止・抑制に繋がって行くわけです。
2002年では、このJobe`sを投手たちに強制していませんでした。結果「肩関節障害」に泣く選手が多かったので、この失敗を活かし翌2003年より投手全員と肩に障害を持つ野手には「強制的」に行わせました。
こういった、コンディショニングの習慣づけを行ったことにより2003年以降の「肩関節障害」の数は極端に減少し、2004年のシーズンではナショナルリーグ西地区で優勝することまで出来たわけです。この原動力となったのが投手陣であったことは言うまでもありません。
ナショナルリーグ西地区で優勝を飾った瞬間。
もちろん、Jobe‘sだけが効果を出したわけではありませんが、プロフェッショナルとしてゲームに勝つために必要なことを「コンディショニング」として習慣づけられた成果であるということです。
次回は「Jobe Exercise」について解説していきたいと思います。それではまた!
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2009年04月21日
近年のスポーツの現場では「コンディショニング」がとても重要視されるようになってきました。これは、選手たちの体調管理やパフォーマンスの向上・維持においてとても大切なことだと思います。
そんな大事な「コンディショニング」ですが、皆さんはどう考えどう取り入れていますか?実際に日本のプロ野球でも、コンディショニングコーチというスタッフが加わったものの、その歴史はまだまだ浅いと言えます。
米国の4大スポーツだけでなく、アマチュアを含め多くのシーンで活躍するストレングス&コンディショニングですが、なかでも先端を行っているのが「NFL」ではないでしょうか。MLBの現場で行われているコンディショニングも、このNFLからの流れが非常に多くなっています。
スーパーアスリート集団のNFLプレーヤーたちは、コンディショニングをとても重要視しています。
NFLプレーヤーはスーパーアスリートですから、コンディショニングの分野においても超一流だということでしょう。ウォーミングアップひとつとっても、フットボールの動きの応用だと思われるものが多数含まれていますよね。
さて、前置きはこれくらいにして・・・今日はMLBのコンディショニングの一部をご紹介してみましょう。
これは、Los Angeles Dodgers のオフシーズン用コンディショニングプログラムです。コンディショニングプログラムでは、フィジカル(野球の技術や強い筋肉・身体を作る)、栄養(何を・何時・どれくらい食べる)、休養(完全休養か積極的休養か)という3つのキーポイントについて簡単な説明がなされています。
そしてこれは、野手専用の予定表です。期間はオフシーズンの11月用ですが、基本的に7日間で4日間のトレーニングを行います。月曜日・木曜日は上半身のトレーニング、火曜日・金曜日は下半身のトレーニングと決められており、水曜日・土曜・日曜日はオフになります。しかし、このオフをどう使うか?ということがポイントにもなるということを覚えておいて下さい。どこで、完全休養日にあてるのか?積極的休養をどのタイミングで取り入れるのか?大変重要です。
これは、コンディショニングの中でも投手の専用プログラムになります。先ほどの野手専用プログラムとそれほど大きな違いはありませんが、野球の投手というポジションの特性を考えると、肩のエクササイズは最も重要なコンディショニングです。(ドジャースのチームドクターである、フランク・ジョーブ ドクターが考案した最もポピュラーで効果絶大なショルダーエクササイズです)
以上は、ほんの一部分でしかありません。しかし、このプログラムに代表されるように「プロスポーツの第一線」でプレーするためには、常に自分の体調を整え・向上心を持って日々の生活を送らなくてはならないのです。
ケガから早く復帰できるか?ということも、トレーナーの大事な仕事です。
トレーナーとして活動するためには、このような事を充分に理解し認識しておかなくてはなりません。プロスポーツの選手は、自分と自分の家族のために努力しているということ・・・簡単に言えば「生活」があるということです。(もちろん、トレーナーにも生活があります)
トレーナーを目指す皆さん!「選手が活躍できるかどうか?」ということもトレーナーの重要な仕事のひとつだということを忘れないで下さい。しかし、言い換えればここぞ「トレーナーの腕の見せ所だ!」ということも。そのためにも、今からしっかりとした知識と技術を身につけられるよう日々努力しましょう。
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2009年04月21日
近年のスポーツ現場では「水分補給」というものがいかに重要か?ということが考えられるようになってきました。
またまた古い話になってしまいますが、私が野球をプレーしていた時代(20数年前)において練習中、もしくは試合中に「水を飲む」という行為が許されていませんでした。
今考えると何故水分補給をしてはいけなかったのか良くわかりません!とにかく、水分を補給すること・身体を冷やすことが許されなかった時代だったのです。本当に馬鹿げた話ですよね。
今現在、私がトレーナーとして活動する中で、選手たちの体調管理で注意する点としてはいかに良いタイミングで水分補給させるか?明日以降のことを考え、いかにアイシングを効果的に使わせるか?ということです。
球場にてドリンクを用意するトレーナー
過去とはまったく逆転の発想です。まあ、それだけスポーツ医学というものが発展してきているということなのでしょう。
そんな、水分補給に関するお話を少し。現在色々なスポーツシーンの中で、ゲーム中に水分を摂取する選手たちの姿を見ることができます。
選手は待ち構えています!
では、彼等は一体どんな種類の水分を補給しているのでしょう。チームやスポーツの種類、またスポンサーなどの関係で決まるケースも多いと思います。
一つの例として、私が所属していた「ヤクルト・スワローズ」では「ミネラルウォーター」と「スポーツドリンク(ヤクルト製品)」が主流でした。また二軍では、ミネラルウォーターの代わりに「バイオ茶」を使用しているようです。
ドジャースの場合は「ミネラルウォーター」と「パワーレード(スポーツドリンク)」ということが決められていました。
これはシャンパンファイトです!(失礼!)
こんな感じで、大抵は「水」と「スポーツドリンク」を用意することが多いのではないでしょうか。最近ではこの「スポーツドリンク」も、いかに早く吸収させるか?いかに飲みやすく後味が残らないようにするか?というような研究が続けられているようです。
また某製薬会社から発売されている「BCAAドリンク」のように、運動前・運動中・運動後に効率良く摂取することによって、いかに疲労回復を促進させられるか?いかに翌日に疲労を残さないようにさせるか?ということなどを考えて作られているものまであります。
これだけ、沢山の種類のドリンクが出てくると一体何が良いのかわからなくなってしまいます。だからこそ、実際にその成分や内容を色々と比較して自分の行っている運動、また自分がプレーしているチームなどの状況を考え、適していると思われるドリンクを探し出して見て下さい。
ドリンクの準備は世界共通です(ドミニカにて)
トレーナーの視点から考え、専門競技や環境・状況など色々な情報の中から適しているドリンクを見つけ出すのもトレーナーの腕の見せ所です。因みに私がヤクルトのトレーナーとして活動していた時には、ヤクルトのドリンク開発のスタッフ達と話し合って試合中のドリンクを造ってもらいました。
私の考えですが、試合中のドリンクは「薄味で飲んだ後の口の中に残る感じが出ないもの」がベストだと考えます。内容に関しては秘密の部分もありますのであまり多くを語れませんが、アミノ酸は必須ということくらいでしょうか。
飲み水の大切さを認識しましょう!
さて、皆さんだったらどんなドリンクが良いと思いますか?こんなこと考えるのもトレーナーの楽しみのひとつですよ!さあ、知恵を絞って色々考えてみましょう。きっと素晴らしいアイディアが生まれると思いますから。
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2009年04月21日
今回は「ストレッチング」に関して話を進めてみましょう。今や「ストレッチ」という言葉は、世間の常識と言えるほどポピュラーなものになっていると思います。普段スポーツを行わない人でも「ストレッチ」という言葉は知っていると言ってもいいでしょう。
私がスポーツを真剣に始めたのは、小学校の2年生からです。(今から37年前ということになります。自分ではそう思いたくありませんが)その頃の運動を始めるための手段は"ラジオ体操"、"準備体操"、"柔軟体操"くらいのものでした。
実際には「ストレッチ」というものがあったのかも知れません。しかし、自分自身がその存在と方法を理解して行うようになったのは、高校生の頃だったと記憶しています。
まあ、そんな昔話はよしとして。もし、この「ストレッチ」という方法をもっと早くから理解・実践できていたら故障を減らすことができていたかも・・・と思えてなりません。
石井選手とのパートナーストレッチ
現在、色々な場面で行われている「ストレッチ」ですが。プロ野球やメジャーリーグの世界でも当然のこととして毎日行われています。ウォーミングアップとして捉えられるものからクールダウンに至るまで、その目的に沿った方法で行われているわけです。
特にその効果を引き出す方法としては、パートナーによる目的別の「ストレッチ」ではないでしょうか。ケガや故障などの障害を予防するということや、パフォーマンスを上げるためという点においてもパートナーのテクニック次第で効果は絶大となります。
逆に言えば、パートナーのテクニック次第で‘故障を誘発させてしまうこともある‘ということです。ですからトレーナーとして現場で仕事を行う以上、選手から信頼されるストレッチングテクニックを身に付けておかなくてはならないのです。
練習前にセルフストレッチで自分の身体をほぐす。
このストレッチングテクニックは、実際に行うパートナーストレッチだけではありません。トレーナー1人で複数の選手を同時に見なくてはならない場合などでは、セルフストレッチで選手にしっかりとその意味と目的、方法を理解させて行わせるように指導しなくてはならないのです。
自分だけが、理解していれば良いということでは無いんですね。自身でも理解し、さらに人に明確に伝えられる技術も必要になってきます。トレーナーを目指す皆さんには、ここのところの意味をしっかりと認識して欲しいと思います。
「何故?何処を?どういう風に?」ということを常に考えて毎日のストレッチに臨んで下さい。まだストレッチというものを知らなかった頃、皆真剣に取り組みました。しかし、人間はこういうことが日常化されてくるとすぐにいい加減になってしまうものです。そのような考えを一掃し、単純でつまらない作業だけど「だからこそ真剣にしっかり行わせる」のがトレーナーの役目だと思います。
しっかりストレッチができていれば、こんなプレーでもケガすることを防げます。
これからトレーナーを目指す皆さんには、是非ストレッチのマスターになってもらいたいと思います。実際にはストレッチだけで信用を得ることができるくらい重要なものですからね!絶対に「ストレッチなんて・・・」という考えは禁物ですよ。特にスポーツの世界で生きて行きたいのであれば、常にストレッチを重視しストレッチをいい加減に行っている選手をしっかり指導できるようにならなくてはなりません。
その為にも日々「勉強!努力!」あるのみです!
試合前のパートナーストレッチ(ボカチカ選手)
「ストレッチなんて簡単だよ!」なんて言っているあなた!もう一度自分の行っているストレッチを振り返ってみて下さい。そしてもう一度基本からしっかりと頭に叩き込んで下さい。きっとストレッチに対する考えが変わると思いますから。。。
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2009年04月21日
プロ野球の試合を見ていて、試合中にデッドボール(死球)や自打球(自分で打った打球を自分の体に当ててしまう)を受けた選手に対して、トレーナーが駆け寄りスプレーをふっているのを見たことがあると思います。
マリナーズ城島選手が死球を受ける。(写真Major.jp)
さて、ここでトレーナーは選手に駆け寄り何を行っているのでしょう?ご存知の方も多いとは思いますが・・・
これは、急性期の炎症症状を緩和させ予後をできるだけ良い状態に保たせるために、応急的ではありますが、コールドスプレー(冷却)を患部にかけ、その後テーピングで圧迫するという作業を行っているのです。
もちろん、試合後や選手交代した後にもアイシングや物理療法などを行い、場合によっては消炎剤の投与なども行います。できるだけ早い時期に手当てすることで障害を短期間に留めることができるので、このような方法をとるわけです。
試合中は気が抜けません(写真Major.jp)
ここで、コールドスプレーの使い方についてのワンポイントアドバイスです!「そんなこと簡単ですよ!」と思っていてはダメですよ。。。このコールドスプレーは意外と奥が深い!?(そんな大袈裟ではありませんので、悪しからず)
色々なメーカーさんのスプレーがあります。
ゲームの状況、負傷部位、状態などにもよりますが、基本的な使用方法は「先ず患部を確認して腫脹・熱感の強い部分とその近辺に満遍なくスプレーをかけます」この時、コールドスプレーの温度は極端に低くなっているということを忘れてはいけません。もし、患部に対し至近距離から長時間スプレーを吹きかけてしまうと‘凍傷‘を起こしてしまうので「要注意」です。
患部に直接スプレーする時は距離に注意です。
そのようなミスを防ぐために私が行っていた方法は、吹きかける患部の近くに自分の指を出し受傷部位と共に自分の指にも吹きかけ冷却時の温度を確認しながらスプレーするという方法でした。こうすることにより、凍傷を防ぎ受傷部位の状態も把握することができる応急手当になると思います。(他にも良い方法はあると思いますが、これはあくまでも私自身が行っていた方法です)
また、視覚的にも「スプレーがあたっている皮膚が白くなり過ぎないように」ということにも注意していました。余談ですが、私がヤクルトで仕事していた時に練習の手伝いをしていて選手の打った打球を腕に受けたことがありました。この時、近くにいた選手が面白がって私の持っていたスプレーを取り「俺がトレーナーになってあげる」と言いながら至近距離からスプレーを吹きつけました。
結果・・・受傷部位に凍傷を起こしてしまい未だその傷跡は残っています。まあ選手は面白半分でも手当てしてあげるという気持ちを持ってくれてのことだったので何も言いませんが。このようなことをトレーナーが選手に起こしてしまったら大変なことです!ですから、いくらスプレーとは言え間違いの無いように扱わなくてはならないということですね。
患部の近くに自分の指を翳しながらスプレーすれば間違いありません!(どれくらい冷えているか知ることができます)
トレーナーとして現場に立てば、思いもよらない事にたくさん遭遇することになると思います。その時に、慌てず冷静に適確に対処・処置するためには常日頃から基本を身に付けアクシデントに備えることが大切ではないでしょうか。「準備あれば憂いなし」です!あの世界のイチロー選手も準備の大切さを説いています。我々トレーナーも選手のため、仕事を円滑に進めるためにも準備を怠らないようにしましょうね!
何が起こるかわからない!?(写真Major.jp)
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2009年04月21日
この4月から、今までの「トレーナーへの道」から少しだけアップグレードしたつもりの新企画「トレーナーの現場から」をお届けしたいと思います。
ネーミングが今ひとつですが・・・今回はできるだけ実際のトレーナーの現場においてどのような活動が行われているのかということを紹介していけるようなものにしていきたいと考えています。
練習中のフィールド内でマメの手入れ!迅速に!丁寧に!
ということで、今回のテーマは「応急処置」です!
いわゆる「First-Aid」ですよね。特にトレーナーの資格もトレーナーとしての知識を持ち合わせていなくても、一度くらいは自分で応急処置を経験したことはあるはずです。例えば切り傷・擦り傷に対して消毒して軟膏塗って、バンドエイドを貼って・・・これだけでも立派な応急処置ですからね。
「そんなくだらないこといちいち言うなよ~」と思ったあなた!ちょっと待って下さい!例えどんな内容の応急処置であれ、その時に処置しておいた事で後々良い結果が生まれるということを忘れないで下さい。逆に、「そんなの大したことないからほっといても大丈夫だよ」と過信しているあなた!それが原因で、後で大変なことになるということも忘れないで下さい。
小さな事を探し歩きます!
実際に起きた例として、野球ではバッターがバットスイングでできるマメの手入れを怠って化膿させてしまったということがありました。マメができただけで全て化膿するということではありませんが、この選手はこのまま守備練習などを行い、できたてホヤホヤのマメに土やら泥やらが入り込んでしまったのです。
結果・・・手は腫れ上がりとてもバットが握れるような状態では無くなってしまいました。確かに、日常茶飯事的なマメかもしれませんが、だからこそしっかりと‘手当て‘をしておかないと後で大変なことになるという良い教訓になる出来事でした。
ホームであってもビジターであっても薬品類は常に持ち歩き、整理整頓しておきます。
神経質になることはありません!最低限必要な処置さえしておけば、問題は無いのです。その必要最低限の処置を、できるだけ迅速に・正確に行うということがトレーナーに求められることだと思います。どのようなケガでもその後の処置が素早く正確に行われていれば悪化させることを防げるばかりでなく、少しでも早く現場に復帰させることができることに繋がるわけです。
どんなアクシデントにもすぐ対応!
こんな「小さなこと」に対し、常に目を向けられるトレーナーになって欲しいと思います。ストレングスやアスレティックトレーナーだとしても同様です。体を鍛えるためには心身が健康でなければ良い効果は得られないということを忘れないでくださいね!また、小さなことを忘れると大事になるということは絶対に覚えておいて下さい。
大きなアクシデントこそ冷静沈着に!
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