“ミスター・ストイック”小比類巻選手の、知られざる世界とは?!

2006年03月13日 09:42日

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講堂の照明が一斉に消されると、会場を埋めつくした卒業生の間からドヨめきが起こりました。
演壇背後に吊るされた、大型のシルクスクリーンに映し出されたのは、K-1ファイター小比類巻選手の、あまりにもカッコよく、破壊的で執拗なまでの、ノック・アウトシーンの連続!
……そして、東洋療法科主任太田先生の、本番を思わせる高らかなオープニング・アナウス、
「それでは、本日のメイン・イベント、ザ、ビッグK1ファイター、ミスター・ストイック、小比類巻き~~ぃ貴之き~~ィ選手の、入場です!」

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「ヘイ、ヘイ、ヘイ…」の手拍子に乗って現れた小比類巻選手、以外にも私服姿はスタイリッシュで、あの相手を破壊するまでに叩きのめすファイターの印象ではなかった。お相手をする、太田先生の方が、ドスがきいている感じさえ…。まずは、事前に卒業生から集められた質問を、ジャブのごとく繰り出す。例えば、こんな調子。

太田先生「中学の時、極真空手を始められたそうですが、なぜ極真を?」
小比類巻選手「その時、一番強い格闘技だと思ったから。ま、ケンカに強くなりたかった、からかな」
太田先生「じゃ、それまでケンカは弱かった?」
小比類巻選手「いや、それまでも絶対的に強かった(笑)、でも、より強くなりたかったんで」
太田先生「で、やり始めての変化は?」
小比類巻選手「まあ、中学じゃ自分が一番強いだろな~っていう自信がふくらんで。一人で、何人倒せるか! とか、そんなことばかり考えていた」
太田先生「空手から、なぜキックの世界に?」
小比類巻選手「その時、一番強そうだったから!(場内爆笑)」

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しかし、そんな小比類巻選手でさえ、ド肝を抜かれた当時世界最強のファイターに出会った。オランダのファイターで“地獄の風車”と恐れられたラモン・デッカー選手の試合を見に行った時だった。
「もう、スピードも、パンチやキックの当たる音も、ワザも、すべてが違っていたというか、“人間が、こんなに生身の人間を破壊していいのか…”と思えるほど驚愕した」という。
……しかし、プロになってから5年目に、その最強のファイターと対戦して勝った!と語ったとき、会場からは大きな拍手が湧き起こりました。

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さて、1時間20分にもわたる講演の、ごく出だしの部分しかお伝え出来ませんでしたが、最後に小比類巻選手が、卒業生に贈った言葉を…。
「どんなことでも、その道に入れば、いつか、自分はこの道でずっとやっていけるのだろうか?とか、目指したところまで行き着いていないとか、他人よりセンスがないんじゃないか?…とか思いはじめて、挫折したくなる時があると思う。でも、我ままに、自分のことだけを考えて、一途に進んでほしい!」と。

なお、K-1ファイター小比類巻選手の、詳しい経歴やファイティング・スケジュールは、 ここにアクセスしてみてください。

また、この特別講演が実現したのは、2年前に本校東洋療法本科を卒業した土屋崇史さんのお蔭なんです
土屋崇史さんは、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を持ちながら、さらに現在柔道整復師の専門学校に通いながら、小比類巻選手が所属する「チーム・ドラゴン」のトレーナーとしても活躍している、本当にタフで勉強好きな青年です。これからも、ガンバてくださいね!

広報室
湘南医療福祉専門学校