おじゃましまーす~介護福祉科授業編~

2006年07月10日 19:27日

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今日は介護福祉科Ⅰ部2年の「介護技術」の授業に潜入。
「介護技術」の授業では、即戦力となる為の基礎をみっちり教えてもらっています。そして、今回は「ガイドヘルプ」を体験しました。
授業では、視覚障害者とガイドヘルパーの役を交互に体験。東戸塚の町をグループに分かれて歩き回ります。特にアイマスクをしての町歩きは、普段気づかないちょっとしたことを気づかせてくれているようです。

でも、ただ町を歩くだけではありません。3つの障害の課題をクリアすることというお題を頭にいれて回ってきます。

ひとつめは「物理的な障害」…入口、交差点、階段etc…危険なく不安なく誘導できるか。
次に「心理的な障害」…人混みを歩くときに他人の目や言葉がどんな風に感じるか。
最後に「情報を得られない障害」…食事のメニューや切符の料金表など、視覚から得られる情報の多さとそれを言葉で伝える難しさを知ります。

それではどんな体験をしているのか、ちょっとついていってみましょう。

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まずは介護実習室から自分の靴をはいて出発するところからスタートです。
なんの気なしに脱ぎ捨てた靴が、簡単にははけないんですね。

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学校の前の長~い階段を上り、まずは駐車場を抜けてにぎわう東口へ。

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大きなデパートに入ると、足元のデザインタイルやエレベーターの隙間に白杖がひっかかることに気づきます。『普段は気にならないんだけど』と。

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いよいよ食事に挑戦。手助けしてもらいながら、うどんにありつきますが…一言「味がしない」。
その一言でみんなの口から「そうだそうだ」と賛同する声が。
「視覚でも味わっているんだよな~」という一言に本当にアイマスク体験しないとわからない実感がこもっています。

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最後の難関は、行きに上った長~い階段を下ること。手すりをつかって、声をたよりに、う~んかなり腰がひけてます。

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この授業では、実際のガイドヘルプの技術だけでなく、「気づき」という大きな収穫を得られた、そんな気がします。
体験している彼らがつぶやく一言ひとことは本当に生の声で、視覚で情報を得ながら後をついている自分には、『目からうろこ』のことばかり。この授業は「気づくこと、思いやること」を実体験できるいい授業だなぁ~とちょっと感動して帰ってきました。

広報室
湘南医療福祉専門学校