卒業生おおいに語る(東洋編)

2008年05月19日 15:37日

5月2日に東洋療法科全学科で、1年生対象の卒業生を迎えて講演会が開催されました。

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東洋療法本科は五十嵐先生、東洋療法専科Ⅰ部は、田中先生、東洋療法専科Ⅱ部は川崎先生にお越しいただきました。卒業して現場で活躍されている先生方の生の話を伺う絶好の機会でした。

参加した東洋各科の学生たちの感想を聞いてみました。

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東洋療法本科1年 氏家 大輔さん

今回、卒業生である、五十嵐先生のお話を伺い、最初はスポーツの分野での治療にあまり興味がなかったので、トレーナー重視のリハビリ寄りの話でどうかな?と思いました。しかし、患者さんとの関係については、それがスポーツであろうとなかろうと関係はなく、短い診察時間内でいかにその患者さんの話から、治療に必要な情報を引き出し、治療し、信頼されるかという点でとても勉強になりました。今まではベストな治療をすれば患者さんからの信頼を得られると思っていた私には、患者さんへの治療後のアドバイスの仕方によっては、その後の患者さんとの関係が深まるので重要だと伺い、新しく視野が開けた思いです。また、患者さんによっては、精神的に弱っていて、実際の鍼灸を用いた治療よりも話を聞いてあげるという事が大切であったり、それで患者さんに治療と同じような効果が出るということに驚きました。私の母は看護師なので、実際に病院でも鍼灸を用いているという話は聞いたことがありましたが、実際にそういう現場で働いていらっしゃる先輩の話を聞くことができ、浅く知っていた知識がさらに身近に感じられ、将来漠然と「治療院で働くんだろうな。」と思っていた自分には、病院で経験をつむという新しい視点で見られるようになったことはとてもよかったと思います。

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東洋療法専科Ⅰ部1年 黒岩 太さん

病院内の鍼灸院に勤めていらっしゃる田中先生の話を聞き、治療の面、働く環境の面からみて、「病院に勤める」ということも、今後視野にいれて考えてもいいのではないかと思いました。病院で行う医療は西洋中心の考え方ですが、そういう中で東洋医療の良いところを認め、うまく使い分け、融合していると言うところに感銘を受けました。病院での治療は患者さん一人一人に対しての情報量も、自分一人で探し出すわけではなく、違った側面からの情報も受け、それを生かすことができる点でとても興味が沸きました。病院という組織の中で治療する場合、安定した患者数も見られることになるようなので、多くの症例も見ることができるし、経験値も高くなると思います。そういう現場にいることにより、自分も刺激を受け、勉強になるのではないかと思いました。
また、患者さんとのコミュニケーションのとり方など伺ったのですが、患者さんとの話のやり取りや、話しを聞く姿勢という点では、今までスポーツクラブで働いてきた自分の経験は、生かせる職だということが明確になりました。
今回、最先端の現場で働いていらっしゃる先輩の話が聞くことができ、とてもよかったです。私は将来教員や研究という道にも興味が沸いてきているので、また新しい選択肢が広がりました。

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東洋療法専科Ⅱ部 小泉 浩記さん

川崎先生の話を伺い、まず印象的だったのが、鍼灸のスタイルの多さでした。この学校に入る前から、鍼灸については知らなかったわけではないのですが、大きく分けても4つほどかな?と思っていたら、流派や手技の多さは、想像をはるかに超えていて、その中から自分に合った手技や道を早めに見つける事を薦められ、考えるところが多かったです。また、今までしてきた仕事はどちらかというと、西洋的な考えを意識したものが多く、科学的な立場でものを見ていましたが、鍼灸の世界は東洋的な考え方が加わりますが、西洋的な知識は基礎知識であり、やはりそこがしっかりしていてこそ、東洋的な考え方や知識をつむべきであるというのも、大変共感できました。川崎先生は、アーティストとしても活躍されているそうで、筋肉の絵などを描くときにも、解剖の知識があるのとないのとでは違うとおっしゃっていて、解剖を勉強されてからは、立体的に考えて絵を描くようになったということで、その時代に書かれた絵を拝見してみたいなと思いました。私は治療としての鍼灸も重要だと思いますが、美容系やリラクゼーションでの鍼灸にも興味があるので、これから3年間でどういう道に進んでいくかを考えていきたいと思いました。

広報室
湘南医療福祉専門学校