
2008年07月29日 18:38日
北京オリンピックまであと僅かと迫ってきました!4年に一度しかないチャンスを必至に掴み取ろうとするアスリート達のパフォーマンスは、とても緊迫していて迫力がありますよね!
野球という競技は、今年でオリンピックから外されてしまいます。何故、野球がオリンピック種目から外されなければならないのか、未だ納得できませんがそう決められた以上「日本代表」にはなんとか優勝して有終の美を飾ってもらいたいものです。
さて、今回はオリンピックまであと僅かということで「走る」をテーマにお話させていただこうかと思います。たまたま私が応援しているアスリートの中にマラソン競技のメダリストである「エリック・ワイナイナ」選手がいます。
ドジャースの選手ではありません、ワイナイナ選手です!
ワイナイナ選手は、ケニアの代表選手としてアトランタとシドニーの2大会で銀メダル・銅メダルを獲得しているスーパーアスリートです。残念ながら、その後のアテネ大会では入賞できず、今年の北京では代表選手から漏れてしまいましたが、3大会連続出場はアスリートとして素晴らしい実績だと思います。
そんなワイナイナ選手に触発されたわけではないのですが、昨年から私の仕事場のスタッフたちと一緒にランニングを始めるようになってしまいました。場所は皇居を周回するコース(1周約5km)ですが、久しぶりに「走る」ということに楽しさを感じることができるようになった気がします。
もちろんワイナイナ選手と一緒に走ると言っても、彼のペースで走れるわけがありません。そんなこと考えたら失礼にあたります!でも我々が走っているところにわざわざ戻ってきてくれて励ましてくれたり、アドバイスしてくれたりすることで「よし!頑張らなきゃ!」と思えるようになってしまうのです。
そう言えば、昨年は湘南のAT科の皆さんも4~5名ほど参加してくれました。ランニングの持つ本来の楽しさを教えてもらえる良い機会かもしれませんね。
ちょっと長々と感想文になってしまったので、最後にトレーナー的な目線でランニングに関するお話をして締めくくりましょう。
「走る」競技にはほぼ共通して言えることかも知れませんが、走ることでダメージを受ける部位はというと「足底・足関節・膝関節・股関節・腰背部」が主なところです。また、マラソンランナー特有の筋肉の質は持久的な筋肉の割合が多いため、比較的硬さのある筋肉を持っているということが言えます。
つまり、長い距離を走るためにはそれに耐えうるだけの筋肉が必要であるということです。しかし、その分ダメージが持続しているわけですから、そこから発生し易いケガというものが足周りに出てくるということになります。
実際に、我々が2008年の東京マラソンでトレーナーサポート(大塚製薬様ご協力にて)を行った際にほとんどのランナーが完走後、膝周囲の筋疲労や膝の障害を訴えてきました。そういう状況から考えると、膝周囲の膝関節を構成する筋群の強化や股関節周囲の強化ということがランナーのために重要なポイントになりそうです。
また、ランナーの多くに起こることである種の「ランナーズハイ」という部分を真剣に考え指導していかなくてはならないと思います。ランナーたちは、「走る」ということにとても貪欲な想いを持っています。また走らないと不安になるという精神的プレッシャーも持ち合わせています。
最初に話したように、ランナーは持久的な筋肉を備えているため、長い時間走り続けることができます。またダメージを受けているとは言え、回復力にも優れた能力も備えています。このような状態であるがために、常に走り続け筋疲労を起こしている状態でもトレーニングしてしまうことが多々見られます。
レースが近づいてくると、モチベーションも高まり少しでもタイムを良くしたいという思いから、オーバーワークに陥ってしまいがちです。体調不良が続きタイムが上がってこないことを「練習不足」と捉えるランナーがとても多いのです。何らかのレース前に私が診てきたランナーのほとんどが、こういう状態に陥っていました。
そういうランナーに対して、全身的なケアとチェックを行い下肢のアライメントを整え、練習スケジュールをほんの少し変化させるだけで、状態が上向いて行くことが実証されています。トレーナーとして、ランナーを応援して行くためには肉体的なサポートだけでなくメンタル的なサポートも必要だということを認識してもらえたらと思います。
もし、皆さんの周りにそのようなランナーがいたら是非、肉体的・精神的なサポートをしてあげて下さい。そうすれば、もっとそのランナーの能力を引き出してあげることができるかもしれません。