トレーナーへの道 第7回

2009年04月21日 13:50日

今回からは、話を少し日本に戻してみたいと思います。ということでアスレティックトレーナー日本プロ野球編です。

但し、プロ野球編とは言うものの私が体験してきたのはヤクルトスワローズだけですから実際にはアスレティックトレーナー ヤクルト編ということになっちゃいますけどね。

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ヤクルトに入団した94年は、二軍がアリゾナ州のユマでキャンプを行いました。

私がヤクルトに入団したのは1994年で‘トレーナー‘という職に就いて9年目の時期でした。それまでは自己紹介の時にも書きましたが、自分の母校である城西大学でトレーナー活動をしていました。プロのトレーナーになるのはその当時からの夢でしたから、その夢が叶ったというわけです。

しかし、正直に言ってその当時のプロのトレーナーという仕事は今現在世間に認識されているアスレティックトレーナーとは程遠いものだったと思います。私の場合、大学でのトレーナー活動では自分なりに今現在のアスレティックトレーナーに近い状態で仕事ができていましたからちょっと「ショック」だったということを記憶しています。

何故、このような状況になっていたのか?・・・それは、色々な意味で「プロ」ならでは・・・ということがあったように思います。良く解釈すると、プロには専門のスペシャリストがいて、トレーナー部門に限って言えば選手のフィジカル・フィットネスの部分やリハビリテーションに関しては、トレーニングまたはストレングス・コンディショニングコーチが担当しメディカルな部分をトレーナーが担当するという体制がとられていたわけです。

悪く言えば、トレーナーはプロ野球経験者ではないから「フィジカルには口を出すな!」という旧態依然とした体制が残っていたということになります。つまり我々トレーナーは選手の治療だけやっていればいいのだ!という環境にあったんですね。

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同じく、アリゾナ州ユマキャンプでのひとこまで現東京ヤクルトスワローズ、チーフトレーナーの小林トレーナー(右)と。この頃からお互いに将来のアスレティックトレーナーの役割や進むべき道を模索し合っていました。

こんな状況が続いていたプロ野球界ではありますが、この頃から少しずつこの環境改善の動きが見え始め日本球団とアメリカ・メジャー球団との業務提携などが始まり、その内容にトレーナーの情報交換や教育システムなどが含まれていたおかげで本来のトレーナーのあるべき姿というものが現場のトレーナーだけでなく球団フロントやチームスタッフにも理解浸透されるきっかけになり始めました。

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遠征先のホテルにトレーナールームを作り、選手達のコンディションを整えるのもトレーナーの仕事の一つです。

もちろん、我々トレーナーも現状のままではいけないということを認識していましたからそれまでの良くない環境の中にいた時から来るべき日に向けしっかりと準備をしていたわけです。トレーナーって意外と勉強好きなんですよ!(学生時代には全然勉強なんてしなかったんですけどね)

そんな努力が実り?(まだまだ完全に実っているわけではありませんが)始め、それまで情報の還元があまりなされていなかったトレーナーとストレングスコーチも連携され、ケガ・故障者選手の現場復帰に向けてより良い方向性を見出すことができるようになっていきました。

近年ではこのメディカルスタッフの中に理学療法士を入れ、より内容を充実しようとしている球団が増えてきているようです。こうなるとプロ野球のトレーナーはさらに治療専門になる?と思われるかもしれませんが、そうではありません。このような、メディカルスタッフを充実させ機能させることによって、それまで治療に専念していたトレーナーもケガから復帰までのスケジュールを考えプログラミングするためにフィジカルやフィットネスの分野やリハビリの分野にも精通していなくてはなりませんし、実際に指導していかなくてはならない状況も生まれてくるのです。

それが治療にも繋がってくるんですよ!選手のケガや故障から復帰させるためには、基礎的なものから応用的な専門トレーニングの内容も理解して実践できないと復帰させることなんてできないんです。

そう考えれば、アスレティックトレーナーの役割というものがとても大きく大事なものであるということが理解できると思います。ただアスレティックトレーナーのあるべき本来の姿というものが今頃になって理解され始めてきたということが残念でなりません。だってアメリカではもっともっと昔からこの体制がとられてきていたんですから・・・

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2001年リーグ優勝を決めたあと横浜球場のベンチ前にて、チームスタッフと。

まあでもこれからですよね!プロ野球の世界で活躍されたトレーナーの方々、また今現在努力されているトレーナーたち皆で良い方向に進もうとしているのですから。それに日本のトレーナーがアメリカ・メジャーリーグに受け入れられようとしているということを考えれば日本のトレーナーだって捨てたもんじゃありませんよ!

さあこれから皆でもっともっとアスレティックトレーナーを良くして行きましょう!そして日本のアスレティックトレーナーが世界で一番優秀だということを認めさせましょう!

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リーグ優勝の祝賀会で若松監督とのツーショット

広報室
湘南医療福祉専門学校