トレーナーの現場から 第2回

2009年04月21日 15:09日

プロ野球の試合を見ていて、試合中にデッドボール(死球)や自打球(自分で打った打球を自分の体に当ててしまう)を受けた選手に対して、トレーナーが駆け寄りスプレーをふっているのを見たことがあると思います。

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マリナーズ城島選手が死球を受ける。(写真Major.jp)

さて、ここでトレーナーは選手に駆け寄り何を行っているのでしょう?ご存知の方も多いとは思いますが・・・

これは、急性期の炎症症状を緩和させ予後をできるだけ良い状態に保たせるために、応急的ではありますが、コールドスプレー(冷却)を患部にかけ、その後テーピングで圧迫するという作業を行っているのです。

もちろん、試合後や選手交代した後にもアイシングや物理療法などを行い、場合によっては消炎剤の投与なども行います。できるだけ早い時期に手当てすることで障害を短期間に留めることができるので、このような方法をとるわけです。

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試合中は気が抜けません(写真Major.jp)

ここで、コールドスプレーの使い方についてのワンポイントアドバイスです!「そんなこと簡単ですよ!」と思っていてはダメですよ。。。このコールドスプレーは意外と奥が深い!?(そんな大袈裟ではありませんので、悪しからず)

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色々なメーカーさんのスプレーがあります。

ゲームの状況、負傷部位、状態などにもよりますが、基本的な使用方法は「先ず患部を確認して腫脹・熱感の強い部分とその近辺に満遍なくスプレーをかけます」この時、コールドスプレーの温度は極端に低くなっているということを忘れてはいけません。もし、患部に対し至近距離から長時間スプレーを吹きかけてしまうと‘凍傷‘を起こしてしまうので「要注意」です。

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患部に直接スプレーする時は距離に注意です。

そのようなミスを防ぐために私が行っていた方法は、吹きかける患部の近くに自分の指を出し受傷部位と共に自分の指にも吹きかけ冷却時の温度を確認しながらスプレーするという方法でした。こうすることにより、凍傷を防ぎ受傷部位の状態も把握することができる応急手当になると思います。(他にも良い方法はあると思いますが、これはあくまでも私自身が行っていた方法です)

また、視覚的にも「スプレーがあたっている皮膚が白くなり過ぎないように」ということにも注意していました。余談ですが、私がヤクルトで仕事していた時に練習の手伝いをしていて選手の打った打球を腕に受けたことがありました。この時、近くにいた選手が面白がって私の持っていたスプレーを取り「俺がトレーナーになってあげる」と言いながら至近距離からスプレーを吹きつけました。

結果・・・受傷部位に凍傷を起こしてしまい未だその傷跡は残っています。まあ選手は面白半分でも手当てしてあげるという気持ちを持ってくれてのことだったので何も言いませんが。このようなことをトレーナーが選手に起こしてしまったら大変なことです!ですから、いくらスプレーとは言え間違いの無いように扱わなくてはならないということですね。

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患部の近くに自分の指を翳しながらスプレーすれば間違いありません!(どれくらい冷えているか知ることができます)

トレーナーとして現場に立てば、思いもよらない事にたくさん遭遇することになると思います。その時に、慌てず冷静に適確に対処・処置するためには常日頃から基本を身に付けアクシデントに備えることが大切ではないでしょうか。「準備あれば憂いなし」です!あの世界のイチロー選手も準備の大切さを説いています。我々トレーナーも選手のため、仕事を円滑に進めるためにも準備を怠らないようにしましょうね!

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何が起こるかわからない!?(写真Major.jp)

広報室
湘南医療福祉専門学校