ガイドヘルプの体験をしました

2009年05月28日 11:27日

介護技術の授業で、視覚障害者と障害者の外出を援助するガイドヘルプの体験をしました。
座学を受けた後、二人一組になり、一人がアイマスクを着けて白杖を持ち、もう一人が視覚障害者役を誘導し外出しました。

私はまず、ガイドヘルプの体験をしました。人間は情報の80%を視覚から得るといわれていて、ガイドヘルプが周囲の説明を行わないと視覚障害者は自分がどこにいて、周りに何があり、どのような危険があるか分からないので、具体的に伝える必要があります。
日常会話で、『こそあど言葉』をよく使ってしまいますが、目が見えない方にとって、「あれ」や「これ」といっても何のことを言っているのか分からないので、『こそあど言葉』を使わないように気をつけました。
私は普段から言いたいことを上手く伝えることが出来ないため、一苦労でした。はじめは援助することに戸惑いましたが、徐々に慣れ誘導できるようになってきました。
しかし、エスカレーターに乗る際、乗るタイミングがつかめず、あせってしまいました。
ガイドヘルプが戸惑ったり焦ったりすると、視覚障害者を不安にさせてしまうので、そうならないように援助したいと思いました。

白杖@湘南医療福祉専門学校.JPG
※学生たちが実際町に出て歩きます。

視覚障害者の体験は小学校のときにも体験したことがありますが、そのときは隙間から周りを見ていたりしたので、今回目が見えない状態で長い時間あることは初めてでした。
ガイドヘルプが付いていたとは言え、見えないことはとても怖く、行動一つ一つに神経を使いました。
視覚がない分、他の感覚が強く働き、日向と日陰の温度差などあまり気にしていないものを感じました。

階段を降りる際、ガイドヘルプから階段があることを教えてもらいましたが、階段の踊場で階段が終わったと思ってしまい、踏み外してしまいました。
普段でも階段を踏み外したことはありますが、目の見えない状態で踏み外すことはとても怖かったです。

目が見えている人にとっては何でもない様なことでも、視覚障害者にとって危険に繋がるので、ガイドヘルプは些細なことにも注意し、事細かに伝えることが必要であり、お互いの信頼関係も大切だと思いました。

リポーター
山岸さん.JPG
介護福祉科Ⅰ部2年 山岸香苗さん
(県立久里浜高校(現横須賀明光高校)出身)

広報室
湘南医療福祉専門学校