Trainer`s Report 第2回

2009年05月14日 10:07日

【東京マラソンレポート前篇】

今回のレポートは、去る3月22日に行われた「第3回 東京マラソン」におけるトレーナーサポートについてレポートします。

私たちの会社「Route Vigor」では、昨年から大塚製薬(株)様《以下敬称略》のご協力により‘東京マラソン‘を走られるランナー(大塚製薬の招待選手とRoute Vigorに関係するランナーに限り)たちのアフタートレーナーサービスを実施しています

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まず、この企画を実現させるまでの経緯としては、第1回東京マラソンを走られたランナーたちが疲労困憊状態で完走後にRoute Vigorを訪れてくれたことが始まりでした。
元来我々の仕事はRoute Vigorという鍼灸マッサージ治療を主体としスポーツコンディショニングを一般的に提案することに重きをおいて活動することです。

そんな中で、市民ランナーたちが来院してくれることが多くなりマラソンを走るために必要な知識・トレーニングなどを含めたコンディショニングを提案する機会が非常に多くなっていったわけです。昨今の市民ランナー急増といった状況を目の当たりにしたわけですね。

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そこで、我々が何かお手伝いできることはないか?というところから「マラソン」という競技に注目して、ランナーに起きやすい障害やランナーたちが求めているものは何か?ということを研究していきました。まだまだ、研究途中であり「これがマラソンだ!」というものは見えてはきませんが、今現在の我々にとって最低限できるランナーのサポートを行える努力をしています。

また、我々にとって幸いとなったのが大塚製薬との関わりを持つことができていたことです。コンディショニングと言えば聞こえは良いですが、そんなに簡単なことではありません。ましてや、市民ランナーたちはプロアスリートのように競技を専門としているわけではありません。

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基本的には仕事や家事といったものが主体であり、その限られた時間の中で「走る」ということを取り入れているわけですからより効率的にコンディショニングを進めていく必要があるわけです。そこで我々に不足している部分として大塚製薬が持っているサプリメントなどの栄養補給の情報をカバーしてもらうことで、より質の高いコンディショニングを提案できるようになっていくということです。

市民ランナーたちは、基本的にコンディショニングに対してはほぼ理解できていません。いわゆる自己流で練習を進めていますから、練習内容・プランといったところは何もできていないのが現状です。「練習を続けてタイムが向上しないのは練習が不足しているからだ!」と思ってさらに追い込んで練習する人がどれほど多いことか・・・

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結果的に、故障を起こしRoute Vigorを訪れてくれる人がたくさんいました。そこで初めてレースまでの間に何を?どういう風に?どれくらい?行えばいいのか?ということに気づいてくれるわけです。それでも、タイムが上がらないと不安感だけが募りまた無茶な練習をしてしまう人が後を絶ちません。

つまり我々の仕事は、ランナーたち皆が正しいコンディショニングを理解してくれるまで根気よく提案を続けていかなくてはならないのです。そのための手段のひとつとしてレース後のメンテナンスをサポートし、走った後は何をするべきなのか?ということを肌で覚えてもらえるように活動を行っているわけです。

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今回は、東京マラソンをサポートするための前置き的な話にさせてもらいました。活動の詳しい内容は次回にお話したいと思います。それでは次回をお楽しみに!

広報室
湘南医療福祉専門学校