Trainer for life 第2回

2010年08月02日 17:24日

今回は、前回に引き続き「東京マラソン」のお話です。2010年2月28日におこなわれた第4回東京マラソンですが・・・

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実は、私・・・走りました!無謀にも・・・

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トレーナーという仕事を行う上で、色々な競技を実際に自分で体感して知ることはとても重要なことだと思っています。
見ているだけではわからないことや知り得ないことがたくさんあります。

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その競技を行う選手がどういう気持ちでプレーしているのか?ということも知りたいですし、その競技を行うことで身体的にどういう状態になるのか?ということを知るだけでもトレーニングやメンテナンスに大いに役に立ちます。

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そんなことを踏まえて、色々な競技にチャレンジはしているのですが、さすがにフルマラソンだけは無謀でしょ!と思いながらも走らざるを得ない状況になってしまったので・・・
チャレンジしてしまいました。私にとって人生初マラソンです!

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学生時代には、毎日5kmのランニングはやっていましたが、それでも最長10kmしか経験はありません・・・
しかも今年48歳になるおっさんです・・・無謀ですよね!
さらに言うと仕事が忙しいので練習出来ず・・・フルマラソンぶっつけ本番でした!

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大会当日、天候は雨・・・スタート前にはウォーミングアップで温めた身体もすっかり冷え込んでしまい、マラソンを走ろうという前にトイレを探そう!から始まったのが私の初マラソンでした!

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途中、あまりの寒さに身体は冷え切ってしまい仮設トイレに向かうも大渋滞・・・
待っている間に大会関係者から「このまま待っていると制限時間を過ぎてしまうので我慢して走ってください!」との声・・・
正直「ふざけんな!」という気持ちでしたが、我慢して再スタート。

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結局我慢の限界がきた15km地点までトイレには行けなかったのです。
さらに雨がみぞれに変わり、冷え切った筋肉が悲鳴を上げ始めたのが25km地点です。
筋肉はミネラル不足とか筋疲労で起こっているのではなく、寒すぎることで筋痙攣を感じていました。

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走っているのに汗ひとつ出ないんです。とにかく寒い!それだけでした。
痙攣を起こしたまま走っていてはケガにつながると感じ、スピードを(もともとゆっくりですが)早歩きくらいに落とし痙攣している筋肉を擦って温めたり肩甲骨を動かす体操を行いながらなんとか痙攣を抑える・・・という状況が30km地点まで続きました。

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30kmを通過して、ようやく天候が回復し温かさを感じるようになってからペースを上げることができたのです。
普通フルマラソンでは、30kmを過ぎてから足が動かなくなり最後の10km超が一番苦しいと聞いていましたが、私は逆で30kmまでが辛くここからが一番楽に走ることができたと思います。

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結果的に6時間かけて私の人生初マラソンは無事?完走することができました。
まあ練習も何もせず完走できたのですから、これ以上望むものはありません。
ただ正直に言って本当に苦しかった・・・辛かった・・・途中で何度リタイアしようか・・・と考えたことか・・・

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それでも完走できたことの理由としては、まず私の会社の若いスタッフたちに負けたくなかった!(別に勝負しているわけでは無いのに・・・)と言うよりも「絶対無理!」とか「もうおっさんなんだから!」というような最初から諦めることを若いスタッフたちに思って欲しくなかった。

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人間、気持を持っていればどんな苦難にも立ち向かって乗り越えることが出来るんだ!ということを肌で感じて欲しかったのです。
また環境的には、まったく見ず知らずの沿道で観戦してくれている人たちの温かい声援が後押ししてくれたことも忘れられません。

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別にアスリートじゃないのに、全然知らない人なのに・・・
それでも声援を送ってくれたり温かい飲み物やエネルギーになる食べ物を用意してくれた多くの人たちに本当に感謝しています。
またボランティアで活動して給水や掃除をしてくれた人たちからも声援を送っていただきました。

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人間って本当に温かいですね!
こんな色々な人たちの温かい気持ちが「完走」させてくれた一番の要因だと思っています。
さあ、皆さんも何かにトライして行きましょう!
絶対に行動する前から諦めないでください。やろうと思えば出来るのですから!

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広報室
湘南医療福祉専門学校