2011年06月16日 09:25日
2011年も6月に入りました。
今年ももう半分です・・・震災後、色々な方面に影響が出ていますがいつまでも立ち止まっているわけにはいかないので、とにかく前進あるのみです。
ということで、4月12日から1週間ほどアメリカに行ってきましたので、そのお話をさせていただきます。
12日の夕方の便で出発のため、成田空港に向かう途中のサービスエリアと空港内のラウンジで携帯電話の「エリアメール」が鳴り響きました
・・・怖っ・・・
4月12日、成田発アトランタ経由モービル行きのデルタ便で出発。
アラバマ州モービルには、ダイヤモンドバックス傘下2Aチームの「ベイベア―ズ」という球団があります。私が依頼を受けたのは、このベイベア―ズと対戦するチームの選手ですが今回はモービルに遠征に来ている間を使いコンディショニングを行いました。
残念ながら、この選手に関する情報はお話するわけにはいかないので、このモービル滞在中のマイナーリーグの話とさせていただきます。
マイナーリーグは、メジャーリーグ傘下の組織です。レベル的には「ルーキーリーグ」「ドミニカンリーグ」「1A」「2A」「3A」というおおよそ5~6球団に分かれています。
そして日本の二軍組織とは多少異なり、このマイナー球団のそれぞれが独立採算制となっていますから、メジャーチームとは違うチーム名になっていたりもするわけです。
今回、私が観戦したチームは前述したように「アリゾナダイヤモンドバックス」の傘下である「モービル ベイベア―ズ」とアトランタブレーブス傘下の「ミシシッピーブレーブス」の対戦です。
共にランク的には2A(ダブルエー)クラスですが、この2Aクラスは実のところ将来有望な若手が多く在籍しているクラスで、この中からいきなりメジャーデビューしてスターダムにのし上がったり。
じっくり育てられてメジャーでスーパースターになったり・・・という非常に楽しみなクラスでもあります。
つまりは「宝の山」なわけです! 日本プロ野球の組織で考えると一軍・二軍・三軍という組織で一軍に昇格して活躍するために二軍で鍛えながら技術・精神を磨いていき、プロで活躍するための第一歩となる基礎的な育成として三軍が存在しています。
しかし、アメリカでは「メジャーリーグ」で活躍するために「3A(トリプルエー)」が日本の二軍のような存在ではないのです。3Aからも2A(ダブルエー)からもメジャーに昇格して活躍するチャンスは沢山あります。
さすがに、1A(シングルエー)やルーキーリーグからいきなりメジャーに上がる事はほとんどありませんが!
ボールのスピードだけならメジャーでも十分通用する投手がゴロゴロ転がっていました。
パワーだけなら引けを取らない打者も何人かいました。彼らが、このマイナーで実戦を経験し野球というスポーツを学び自信を持ったらきっとメジャーで活躍するのだと思います。
また、マイナーリーグには野球の原点があるように思えます。
まだまだお客さんは少ないですが、そんな中で将来のスーパースターを夢見て一生懸命野球に取り組む姿勢が心地よく感じることができました。
試合のスピード感や迫力はやはり「メジャーリーグ」が一番だと思いますが、地域密着の「おらが町からスーパースターを生み出せ」というお客さんと選手の一体感はマイナーリーグならでは、なのかもしれません。