第2回 More than just vigor

2012年05月24日 10:35日

「より元気に!」第二弾です。
今回はある野球選手にスポットをあてた話をしてみたいと思います。

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メジャーリーガーも日本のプロ野球選手も、一昔前から考えると非常にプレーヤーとしての寿命が長くなってきたと思います。
私が大学生でまだプロ野球選手を夢見ていた頃も、トレーナーとしてヤクルトスワローズに入団した頃も、30歳の後半にさしかかると選手本人だけでなく周りを取り巻く環境からも「引退」という言葉が囁かれるようになっていました。

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実際投手ならば35~36歳くらいで引退する選手が多かったと記憶しています。野手でも38歳あたりで引退する選手が多く40歳過ぎてもプレーしていた選手は非常に少なかったと思います。
40歳過ぎて選手登録されていてもレギュラーではなく代打専門的な仕事しかなかったというのが現実です。

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そんな中で確か42歳までレギュラー的な選手として活躍された「辻 発彦」さん(西武ライオンズの主力で晩年はスワローズでチームメイトとして働かせていただきました)を見た時には「凄い選手だな」と尊敬の念を抱いたものです。

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辻さんが引退されてから10年以上が経った今、さらに驚きを隠せないことが実際に起こっています。
日本では「中日ドラゴンズ」の大ベテラン「山本 昌」選手が47歳で勝利投手となり、アメリカでは「コロラド ロッキーズ」のジェイミー・モイヤー投手が49歳で勝利投手となりました。

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山本 昌選手は私と同じ茅ヶ崎市の出身で日大藤沢高校のエースとして活躍しドラゴンズに入団後もアメリカのマイナーリーグに留学して実力を磨き、今もなおドラゴンズのローテーション投手として活躍しています。

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一方のモイヤー投手も私と同じ1962年の生まれで現在49歳、今年50歳になるおじさん投手ですが2010年に肘の手術(トミー・ジョン手術)を受けたにもかかわらず、今年現場に復帰し49歳で完投勝利を飾っています。

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野球という持久力・瞬発力・精神力などが要求されるスポーツで40歳後半で現場の第一線で活躍できること自体に驚きを隠せません。
(サッカーの三浦選手も凄いですが・・・)
しかも先発投手という重要なポジションを任されているのですから。

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二人に共通して言えるのは

・体格に恵まれている
・左投手
・先発投手
・軟投派
・手術を受けてからの復帰

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などが大きく似ているところです。
野球というスポーツは、若い選手の方がダイナミックなプレーをすることができるのは言うまでもありません。
しかし、チームとして戦略を練りチーム全体で強い相手を攻略するためにベテランの経験と力も必要なのです。しかし、そのベテランも試合に出て活躍するためにはそのレベルでのパフォーマンスが要求されます。
この二人はその要求に応えられるだけのテクニックとスキルを身に付け、今でも進化しようとしています。

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そして、この二人ともまったく同じと言えるのは「あきらめない」ということです。
私もトレーナーとして常に「あきらめない」気持ちを大切にしています。
それは、私自身が現役選手を簡単に諦めてしまったことからの反省から生まれたものです。

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今は選手とは違う立場ですが、仕事に対しての「あきらめない」気持ちをこれからもずっと持ち続け、日米二人のおっさんプレーヤーに負けないようさらに進化していきたいと思います。

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皆さんはまだまだ若く経験も浅いですが、今から何に対しても「あきらめない」気持ちを強く持って常に前進していって欲しいと思います。

広報室
湘南医療福祉専門学校