湘南医療福祉専門学校

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深澤先生のブログ「東洋医学とスポーツ#18」

今年も夏の甲子園大会が終わってしまい、またまた寂しくなる季節を迎えてしまいました。
高校野球が終わり、もう間もなくするとプロ野球のレギュラーシーズンも大詰めを迎えます。
そうなると毎年のことなのですが、個人的には「今年ももう少しで終わるんだな・・・」と感じてしまうのです。

今回の話とは関係のないことから始まってしまいましたが「お約束」ということで、ご理解願います。

さて、本題ですが・・・先日我々の会社「ルートヴィガ―」では、以前お話した会社内で開催される「勉強会」ではなく「研究会・研究部」なるものを発足致しました。
内容的には「勉強する」ことも当然含まれます。しかし、根本的な部分に違いがあると私は考えています。

「勉強会」というものは、自分自身の知識・技術を向上させる上で大切なことかもしれませんが、結局自分のためだけのものに陥り易いのです。「研究会・研究部」は、自分の知識・技術を患者様のために考え、身に付け、実際の現場で使用するためのものです。
この目的意識だけでも取り組む姿勢は違うはずです。 

「研究会・研究部」で行われる内容は、残念ながら一応「企業秘密」なのでお話しするわけにはいきませんが(勿体つけてすみません)、基本的には我々の主な業務内容である「スポーツマッサージ」を多角的に研究し、より効果を得られる技術を見つけ出し会得することにあります。

また、東洋医学の考え方、手技等とリンクさせてより実戦的なテクニックを編み出すことを目標としています。
そのために必要な医学的知識を勉強することは、個人的な財産になるだけでなくより多くの患者様に還元できる要素になり得ます。

我々東洋医学に従事する者は、結局のところ結果が全てだと思います。どんなに知識を身に付け正しい理論を訴えようとも、結果が伴わなければ他人から信用してもらえません。
口だけ達者になっても駄目なのです。根拠に基づいた技術を提供して結果を出さなくてはならない仕事なのです。

その結果を出すために「勉強会」では、自己満足に過ぎません。「研究会・研究部」はグループでひとつの目標に立ち向かう中で、色々な人の意見や考えが出されていきます。
そうすることで研究に携わった全ての人が、理論・根拠・考え方に基づく結果を手にするチャンスが生まれると思います。
これが患者様のためであり、本当に必要な知識・技術の習得につながり本物の財産となります。

私が「勉強会」否定者である理由がここにあります。
実際に我々が過去に行った「勉強会」で得た知識・技術は残念ながら現場で活用されていませんし、会社全体での共有もなくスキルの向上に役立っていません。

ですが、まだ始めたばかりの「研究会・研究部」で活動され始めた内容は、もうすでに現場で実際に扱ってみようとする行動が生まれているのです。まだまだ、これからの活動次第ではありますが今後に大いに期待のできる状況になっています。

皆さんは、これから東洋医学に従事していく中で必要な基礎を勉強しています。学生の間はそれで良いと思います。
むしろ今はしっかり医学の基本を学び今後の自分の活動のために汗水垂らして苦しんで下さい!

今はわからないことがあって構いません。だから勉強なのです。しかし、人の身体を扱う仕事ですから甘えは許されません。
わかるようになるまで勉強あるのみです!

そして資格を得ることができたのなら、その時からもう「プロフェッショナル」なのです。この自覚を持って、そしてプロならば勉強ではなく研究だということを理解して日々精進してください。
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