湘南医療福祉専門学校

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深沢先生のブログ「Oriental Spirits #2」

皆さんはこれから鍼灸師のライセンスを取得し、実際の治療院でたくさんの患者様たちと接していくことになります。
その時に備え、今から少しずつ心の準備を始めましょう!

私も含め、皆さんは神様でもお医者様でもありません。
しかし、鍼灸師というライセンスを持ち患者様たちの痛みや苦しみに立ち向かっていかなくてはならないのです。
その時にどんなことを考え、どのように向き合っていくか?ということが重要になります。

【施術に入る際の考え方】
患者様は基本的に何らかの「痛み」「苦しみ」「辛さ」を持って来院されます。
特にマッサージだけで展開している治療院よりも、鍼灸治療のみを行っている治療院の方が来院される患者様の「良くして欲しい」という願いは強いのではないでしょうか。

そんな患者様の願い・想いに応えるために術者は、相当な覚悟が必要なのです。
学校で習得する知識・技術だけで結果を出せるほど甘い世界ではありません。
でも経験が無いから結果を出せないということもありません。

どれだけ本気で一人一人の患者様に向き合えるか?どれほどの気迫を持って施術にあたれるか?が大切なのです。「この患者様の痛みをなんとかしたい!」こう強く思えるかが重要なのです。

【施術に必要なポイント】
患者様の訴えに応える努力を行うわけですが、痛みのある一部分にだけ目を向けていてはいけません。
常に全体を診るのです。見渡すのです。

何故このようなことが起こっているのか?この痛みの根本はどこにあるのか?可能な限り可能性を追い求めることで見えてくるものが沢山出てくるでしょう。
それは痛みのある部位だけでなく、動作や表情からも伺えます。

顔色・表情・動き・雰囲気・話し方・・・挙げれば切りがないほどサインは沢山見つけられるはずです。

その沢山見つけられたサインの中から、本当に重要な部分だけピックアップすることが必要です。
つまりは観察力と洞察力、そして判断力が必要になるということです。そのサインを見つけたり判断する時に必要な要素が施術に入る前に必要な「気迫」なのです。

術者に「気迫」が無くては、絶対に患者様は良くなりません。気迫を持って施術にあたるということは「責任感」を持って臨むということです。
自分を頼って来院してくれた患者様に対し常にこういった責任感を持って対応することが「東洋医学」従事者の務めです。

気迫・責任感を持って施術に入るために、日々、知識、技術を向上させる努力が必要になるのです。
自分を術者として成長させてくれるのは「患者様」です。この部分を忘れずに、これからの東洋医学従事者としての気持ちを常に持って精進して欲しいと切に願います。

そして自分自身の「気迫」をいつも持ち続けるために「任脈・督脈」の気の流れに注意することが大切です。
「任脈・督脈」は私個人の解釈とすると「体幹」であり、体幹が整っていれば姿勢も良くなり気持ちも強く持てるのです。

背筋の伸びた綺麗な姿勢の術者と猫背になった姿勢の悪い術者。

あなたならどちらの施術を受けてみたいと思いますか?ここに最初の答えがあるように私は思います。
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