2024年度 募集について

湘南医療福祉専門学校

News新着情報

深澤先生のブログ「Think Blue #2」

2016年に入ってから、スポーツ界では多くの問題が発生と言うか発覚しています。非常に残念でなりません。
今回は少しテーマと外れますが、こう言った問題についてお話しさせていただこうと勝手に決めさせていただきました。

とても残念なこととして、プロ野球のスーパースターであった清原元選手が覚醒剤使用で逮捕され、元巨人の若手選手が野球賭博に手を染め追放処分(現在も捜査中なようです)となりました。

また、バトミントン界でもオリンピックでの金メダルを期待されていた選手が、違法カジノ店に出入りして処分されオリンピックへの道を閉ざされてしまいました。
その他、海外においてもドーピングや金銭に絡んだ問題により、同じく競技の継続性に影響を与えている問題が多発しているようです。

おそらく、ここに挙げさせていただいた問題点は氷山の一角なのだと思います。


なぜこのような問題が起こってしまうのでしょうか?私はほぼ野球界のことしかわかりませんが、共通しているであろう点は「一人の人間として、社会人としての教育・指導が足りていない」ということだと実感しています。

日本だけではありませんが、スポーツの能力に長けている人は一般の人たちから見るとスーパーヒーローであり、神様のような存在に作り上げられてしまいます。
メディアの報道も過熱し、悪く言えばスポーツで活躍するとどんな発言や行動も正当化されてしまうようなことが多々あります。

もちろん能力に長けていて、そのスキル・レベルアップのために費やした努力と継続性は尊敬される部分であり、だからこそ人を惹きつけられるパフォーマンスと結果を生み出すことができているのでしょう。
私自身も野球というスポーツでできなかったことが多い中で、いとも簡単に成し遂げてしまうプロ野球選手たちをリスペクトしています。

ただ、人間性や社会人としての振る舞いに目を向けると、この部分では出来ていない選手が多く見受けられます。
何故でしょう?全員とは言いませんが、野球に限って言うと子供の頃からその能力を発揮している選手は、周りの大人たちがこの子の将来はプロ野球選手だという夢を見て、野球だけで活躍できれば良いという環境を作り、持て囃し、そこに携わった大人たちが将来の恩恵を期待しているのです。
こういった構図が、選手たちに「野球が上手なら何を言っても何をやっても許される」という途方もない勘違いを作り出しているのです。
選手自身も問題はありますが、その環境にいる人たちにも責任はあります。

本来はスポーツでも、人間としても尊敬されるように教育・指導するのが大人たちの役割です。
この部分を正していかない限り、このようなスポーツ界における問題は後をたたないでしょう。

バトミントン選手の事件では、選手の事件前のコメントで「自分が強くなって、派手な格好をして、派手に生活して、それを見た子供たちがバトミントンで活躍すれば、こういった生活を手に入れられるんだと思ってバトミントンを始めてもらいたい」と言うような内容のことを語っていました。
(正確ではありませんのであしからず)

厳しく言わせていただきます。


そんなことに興味を持ってバトミントンを始める子供はいません!

正直、茶髪なのか金髪なのか、ネックレスしたり、ピアスしているようなスポーツ選手に興味は湧きませんし、見苦しいです。

スポーツの醍醐味や他人に興味を持たせられるのは、ひたむきに勝利に向かってプレーしている姿だけです。
その姿勢と行動が人々を感動させ応援してくれる要素なのです。

バトミントンの彼が、そんな上辺のことにこだわらず一所懸命プレーしていたら、きっと多くの子供たちが興味を持って応援してくれて、自分も将来はバトミントン選手になると思ってくれたはずです。
彼にはそれだけの才能があるのですから!

ヤクルトに在籍していた当時、野村監督が「ロン毛・茶髪・ひげ禁止」をチームのルールとして掲げていました。最近特にこの意味を痛感します。
野村監督がおっしゃりたかったのは「今は野球に集中せぇ」と言うことで、その本質はプロの選手である以上、野球という競技が主であり、外見のカッコ良さではなくひたむきに努力した結果をファンの人たちに見せるべきだ!ということだったのだと私は解釈しています。 

少々無理やりではありますが、私たち東洋医学の世界でも同じことが言えると考えています。
我々が努力する部分は、患者様たちに対して最善のアプローチをすることで、そのために知識を豊富にして技術力を向上させることです。
決して、見た目をカッコよくさせたり派手にする必要はないのです。最低限のマナーとして清潔感にだけは気を配りますが、茶髪やロン毛、ディップ等を使って決める必要はないのです。

私は、会社の若いスタッフたちに良く言います。
「トレーナーが髪の毛をいじり始めると、ろくなことがない」と。「そんな時間があるのなら腕を磨け」とも。

実際にこの忠告を守れなかったスタッフは、退職して独立したのもつかの間、まったく違う仕事に就いたり音信不通になったりしています。
私も若いスタッフに嫌がらせで言っているのではありません。我々の仕事は技術職ですから、本気で患者様を想うなら見せかけのカッコ良さではなく本物の腕を磨くことに時間を使うべきだからです。

人にはそれぞれの立場と環境の違いがあります。自分が今、何をすべきなのか?そこに全力を注ぐことが重要です。
そうやって生きている人は本当にカッコ良いと思いませんか?
私は、そういう生き方が大好きです!
  • オープンキャンパス
  • 資料請求