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深澤先生のブログ「Think Blue #3」

深澤先生のブログ「Think Blue #3」

世の中の全ての事柄には「流れ」というものがあります。
日々進行していく「時の流れ」が、その象徴であり、人間が生活している上でとても重要な役割、というか存在になっているものなのではないでしょうか?

日常生活をみても、活動して栄養補給して、睡眠をとって回復させるという流れがあるからこそ、生きていくことができます。
今回は、そんな「流れ」というものにスポットを当ててお話していきたいと思います。

私が長年携わってきた野球というスポーツでも「流れ」というものがとても重要です。
選手としてプレーしていた時でも、自身のプレーに集中しながら「試合の流れ」というものを強く意識していました。

チーム全体が「良い波」に乗っている時は、その流れを崩さないように「やるべきプレーをしっかりとこなすこと」に注意していました。
実際の例で言うと、攻撃で自軍の選手が出塁し得点するチャンスが来た時に犠牲バントで進塁させるためにも「その初球」で、きっちり決めること。  

もしくは「ヒットエンドラン」のサインであれば、最悪でもゴロを打ってランナーを得点圏に進めること。これをサインが出た時に「その一球」で決めるということが「流れを切らない」方法なのです。 
逆に、守備側で相手に流れが向いている時には、その流れを断ち切るプレーが必要になってきます。
我々と同様に相手も流れを崩さないようにプレーしてきますから、その流れを切るためにも簡単にプレーさせないように難しいボールを投げることや、厳しいボールを投げること。

また、相手の作戦を読んで、先回りして動くことで「その作戦を阻止する」ということが必要なのです。
時には、相手が思いつかないような「トリッキー」なプレーで強制的に流れを切ることもあります。私自身、相手に流れが行きかけた時に「隠し玉」という、非常にセコイ手段を使ってランナーをアウトにして、傾きかけた流れを引き戻したことがあります。

それくらい「流れ」というものが試合の勝敗を決める影響力のあるものなのです。

この大きな影響力を持つ「流れ」は、東洋医学の世界にも実際の施術の中にも存在し東洋医学の教えでは「陰陽五行説」として「流れ」を定義付けています。
経穴や経絡治療でも「気の流れ」という観点から施術のアプローチを解説していますよね。

私自身は「修行不足」?なのか「気」というものを実感したことはありませんが、東洋医学で言う「気の流れ」という意味はとても良く理解できます。
大きく言えば「全身の循環」 というものが「気の流れ」であり、循環が滞る・・・つまり気が滞っているから病に陥るということだと考えています。

この「気の流れ」を正常化することで「健康」に導けるということです。
気の流れを細かく考えると「血液循環」や「リンパの循環」であったり「脳と神経の伝達」や「四肢への神経伝達」であったりするのではないでしょうか?

こういった循環の回路が、正常化されていれば健康を維持することができますし、問題が生じた時にも回復が早くなります。
東洋医学では、病の根源である「滞り」を作っている部位を早急に見つけ出し、対処する方法を示してくれています。
アプローチの方法が違っても西洋医学でさえ、同様の考えだと私は思っています。
だからこそ「流れ」というものが、とても大切であり重要な要素であるということです。
これから東洋医学を学び、その知識と技術を身に付けていく皆さんには、この「流れ」というものを本当に大事にしてもらいたいと思います。
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