深澤先生のブログ「Think Blue #5」

2016年08月10日(水)

<深澤英之 先生>
城西大学野球部、女子駅伝部、陸上部トレーナー
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)二軍トレーナー、二軍トレーニングコーチ
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)一軍トレーナー兼リハビリ担当
ロサンゼルスドジャースアシスタントトレーナー
株式会社ルートヴィガー設立(広尾店、銀座店)
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夏本番です!基本的に暑い夏が大好きですが、暑過ぎても困ります・・・わがままですね・・・
本来は、私が現場で経験してきたスポーツと東洋医学を結びつけて、好き勝手に語らせていただくこのブログですが、今回は(今回も)ちょっと違った視点からのお話をさせていただこうかと思います。

7月末の出来事ですが、私は人生で初めて病気と言う類のもので救急車で救急病院に搬送されました。
大学生の時に野球の練習中の事故で救急車に乗ったことはありましたが、身体の不調で運ばれたのは53年間生きてきて初めてのことです。

私は元々扁桃腺があり、疲労がピークになると年に1~2度高熱でダウンしてしまいます。
日頃からうがい手洗いや食事などにも気を配ってはいますが、乾燥がきつくなる冬場にはどうしても発症してしまうことが多いです。

しかし、今回は夏場という今まで発症したことのない季節であり、通常2~3日で復活できるのに今回はかなり厳しい状況でした。
仕事で忙しかったということもありましたし、仕事のスケジュールがタイトになりすぎて休養をとれていなかったという要因もあったのでしょう。

それにしても、40度を超す高熱が5日間続き、最後は嘔吐と激しい頭痛にみまわれ病院送りとなってしまったのです。
皆さんも、本当に体調には注意して下さい。
診断の結果は数種類のウィルスによる扁桃腺炎ということで、内科・耳鼻科で4日間の入院を経験してきました。

現在は復活し、通常の日常に戻ることができましたが、今回はこの自身の経験を基に医療機関と患者さんのあり方的なお話をさせていただきます。

私自身が患者という立場になり、西洋医学という医師に身を委ねたわけですが、私が常々思っていることを再認識できたように思います。
ドクターはドクターで、私の苦痛を取り除くことに必死になってくれたことは感じましたが、高熱と嘔吐と頭痛で苦しんでいる私に対して延々と状況確認の問診が続きました。

おそらく夜間救急なので、研修医だとは思いますが、それにしても私は一秒でも早くこの頭痛を取り除いて欲しいと願っていても、ひたすらパソコンに向かいストレッチャーで横たわって苦しんでいる私の顔を見ることはなく、何度も何度も同じ質問ばかりが繰り返され、私の身体に出現しているサイン(扁桃腺の腫れや熱感、悪寒等)を見ずに、触らずに、状況から原因を判断することに執着していました。挙句、髄膜炎を疑うからCTと骨髄の採取を行うというではありませんか。

確かに、高熱が続き嘔吐したり頭痛の激しさから疑っても仕方のないことだとは思いますが、消去法で考えるドクターの性質を理解していても、その考えは極端すぎると感じました。
我々東洋医学の従事者にとって「視診・問診・触診」は基本中の基本です。
ドクターのように即効的に効果を出せずとも、人を診て対処することの大切さを患者という立場で改めて重要なことだと、苦しみながら実感することができました。

不安要素を取り除いていくという考えでのドクターの行動は決して間違いでは無いと思います。
しかし、目の前の苦しんでいる人に対して最初にすべきことは何なのか?という部分では、間違っていると思います。

西洋と東洋の違いはあれ、苦しみや辛さに向き合う姿勢は同じことだと私は思います。
私の病状に対して原因を突き止め、的確に対処して回復させてくれたことには感謝していますが、あの苦しみの中で患者の苦しみに向き合う前に、状況把握だけで原因追求していたことには未だ疑問を感じています。

高熱で頭痛が取れない状況の中で、頭を冷やそうとしてくれたり、悪寒で震える私に毛布をかけてくれて少しでも和らぐようにと行動してくれた救急隊員の方が、とても温かく人間味を感じました。

こんな実体験はしたくありませんでしたが、改めて医療に携わる人間として目の前にいる患者さんとの向き合い方を教わったような気がします。
私も東洋医学の従事者として、ドクターに必要な情報は苦しみながらも全て提供させてもらったと思います。
救急に運び込まれてからおおよそ5時間、痛みと苦しさと寒さに耐え続けた想いは果たしてどこまでドクターに伝わったのでしょうか?

復活した今もまだ考えます。
あのドクターは、私の診察と処置からどれだけのことを学んでくれたのか?人間ですから失敗があっても構いません。しかし、その経験を次には成功に導けるように活用して欲しいと思います。

復活した今もまだ考えます。あのドクターは、私の診察と処置からどれだけのことを学んでくれたのか?人間ですから失敗があっても構いません。しかし、その経験を次には成功に導けるように活用して欲しいと思います。  
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