深澤先生のブログ「Think Blue #6」

2016年09月02日(金)

<深澤英之 先生>
城西大学野球部、女子駅伝部、陸上部トレーナー
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)二軍トレーナー、二軍トレーニングコーチ
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)一軍トレーナー兼リハビリ担当
ロサンゼルスドジャースアシスタントトレーナー
株式会社ルートヴィガー
設立(広尾店、銀座店) 

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まだまだ暑い夏が続いています。何回も言いますが「夏は好きです!」でももうすぐ秋になっていくんですよね(泣)

ところで、皆さんは暑い夏を乗り切るために何か行っていることはありますか?
東洋医学の世界では「陰陽」「五行」を用いて身体の不調への対処を考えることが多いのではないでしょうか。その考えは、不調に対してだけでなく日常の生活をより健康に維持していくためにも使われているはずです。

トレーナーという西洋医学側の考えでも同じようなことが行われています。その代表的な方法として「温熱」や「冷却」というものがあり、陰陽・五行と同じく体内に熱があれば抑制し、身体が冷えていれば促進させて循環を向上させることを考えます。

このようなことを考えると、手段は違っても根本的な考え方と対処は西洋も東洋も同じであると言えるのではないかと思います。
私自身のこれまでの経験や学んできたことを簡潔に言うと、身体の不調を最終的に回復に向かわせてくれるのが温めることで、その効果をより引き出すために冷やすという手段を織り込むということです。

世の中では未だに「アイシング」に対する意見が分かれます。しかしそれは「冷やす」ということだけを考えているからではないでしょうか?
最終的に回復させるために一時的に冷やし最後は温めるという行為があれば、おそらく否定する人は減るのではないかと思います。

もう10年くらい前の話ですが、知人の勧めもあり「ぴあ出版」さんから「病院に行かずに身体のトラブルを治す本(ひとりでできる簡単アイシング)」という本の監修をさせていただいたことがあります。
この時も、アイシングを上手く使いこなすことで最終的に体内の循環機能を高めて回復させるという主旨ではあったものの、アイシングさえできれば的な内容で終わってしまったことを後悔しています。

そこで今回は、この場をお借りして体調を整える、回復させるといったことに触れさせていただこうかと思っています。
先にも述べたように、西洋医学では「アイシング」というものを利用して一次的な血管収縮による血流量の低下を引き起こさせ、炎症や熱感の抑制を行い、アイシング後の二次的な血管拡張により血流量の増大を引き起こさせて炎症抑制物質を取り除き回復を促進させることを軸に処置を行います。

では、東洋医学ではこれをどのように捉えているのでしょうか?これは、あくまでも私個人の考えであり方法のひとつにすぎませんが、炎症や熱感を抑制させる手段として「鍼治療」を行います。
これも陰陽の関係を考え遠心性の方向に向かって鍼をうちます。さらに置鍼することで、興奮している神経の抑制にもつながり炎症や熱感を取り除いてくれる役割を果たしてくれます。

その後、細胞の活性化を狙い求心性に単刺で鍼をうち、状態によっては雀啄などの刺激を入れてさらに活性化を促します。
これによってやはり血流量の増大が期待でき、アイシング後の二次的血管拡張と同じような効果が期待できると考えます。その他、温熱を利用するのであれば「温灸」などを使用してじんわりと温めることも効果的だと言えます。

個人的には「灸頭鍼」の効果はあまり得られなかったと経験しています。
(やり方が悪いのかもしれませんが・・・)

このような方法を用いて、血流のコントロールを行うことで体調の維持や回復に役立ち、やり方によっては「暑い夏」を乗り切ることも可能になるわけです。
暑い時に(身体に熱がこもっているような時に)温めるのはどうか?と考える人もいるでしょう。

しかし、一次的に血管収縮させ抑制状態にしたところから二次的に血管拡張させて血流を増大させた時の身体の温まりかたは、非常に心地よいものです。
そんな?とお思いのあなた!一度お試しあれ! 
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