第11回 More than just vigor

2013年02月12日 10:37日

日本もアメリカも野球シーズン到来です!
毎年のことですが、各チームは現有戦力をこのキャンプで見極めシーズンをどう戦うのか?チームの弱点はどこか?を考えながら、ペナントレースで優勝することを目標にチーム力の整備を行っていきます。

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選手たちにとっては、自分なりのテーマに対して自信と確信を得ることを目的としてキャンプに臨みます。
ベテラン・中堅・若手・・・と、それぞれにテーマは異なりますが「前年からオフシーズンにかけて」取り組んできたことの成果を確かめると同時に、レギュラーとしてシーズン通して活躍するための大切な期間になるわけです。

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さて、そこで今回は「オフシーズンの過ごし方」についてお話してみようかと思います。
野球選手のオフシーズンはおおよそ12月・1月の2カ月間です。
一般の方のイメージとしては、この2カ月間は「完全休養」的なイメージを持たれると思いますが、実際はこの時期に前年のメンテナンスと並行して翌シーズンに向けた体力強化・体力作りが行われています。もちろん、毎日ということではないですが・・・

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オフシーズンのスケジュールで言うと一週間で4日間のトレーニングです。
例えば・・・

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このような感じでオフシーズンプログラムが進められて行きますが、これはあくまでも健常体の選手であり故障選手はこのようなスケジュールでもリハビリテーションに力を注いでいきます。

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以前はオフシーズンに「ウェイトトレーニングすれば良い」という風潮がありましたが、これも非常に安易な発想であり「筋肥大」=「パワーアップ」という考えが野球界に広がってしまったのです。
何故このような「意味のわからない」ことが広まってしまったのか?未だ私にとっては謎です・・・

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また、最近は「体幹トレーニング」さえやれば良いという感覚が強くなってきています。これも極端な考えですね。
もちろん「体幹」は大事ですが、体幹トレーニングから連動させることを行わなくては意味がありません。
そもそも「体幹」トレーニングの目的や意味を本当に理解している選手がどれだけいるのか?これも疑問です・・・
近年の流行として注目を浴びている「体幹トレーニング」ですが、実は昔から存在しているものでありただ単に「体幹トレーニング」という言葉が親しまれていなかっただけです。決して新しいものではありませんよ!

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まあ余計な話はさておいて、オフの2カ月間をこんな感じで過ごしていくのがプロ野球選手の実際です。
それでもオフシーズンなので家族を持つ選手は、この時期に家族サービスするのも務めです!シーズン中はほとんど家族と過ごす時間がありませんから、辛い職業でもありますね。
ゴルフ好きな選手はオフの間にゴルフ三昧ということもありますが、それでも時間を見つけては家族サービスに徹している選手が多く見受けられます。

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そういった一時の余暇を楽しむ一方、翌シーズンに向けて着々と体力作り・体力強化をしていかなくてはなりません。
この時期に前年の疲れを取って翌年シーズン通して活躍できるための基礎を整えておかなくては、いつ成績が落ちて「解雇」されるかわからないのが「プロ野球」の世界です。
そうならないためにも、ずっと活躍して稼ぐためにも、本当に大切な期間になるのが「オフシーズン」なのです!

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我々トレーナーは、選手たちのこういった背景を理解してサポートしなくてはなりません。
「昨日まで笑顔で会話していた選手が明日からいなくなる」なんてことは普通な世界ですから、トレーナーとしてもいつまでも元気にプレーしてもらうために出来る限りのことをやらなくてはならないのです。

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もうひとつ余計な話ですが、日本プロ野球界では「オフシーズンの決まり事」があります。
プロ野球選手会とNPBの申し合わせにより「オフシーズンはユニフォームを着用しない」「監督・コーチが直接指導してはならない」といったものがあります。
ユニフォームはどうでも良い気がしますが、コーチが指導できないという部分は解せません。選手の中にはオフシーズンでもコーチの指導が必要な選手もいるはずです
(但し新人選手は、新人合同自主トレをトレーニング・コンディショニングコーチ主導の元で練習できます)。

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プロ野球選手にとって本当に大事な時期にあたるオフシーズンを、より有効で有意義な期間にするためには「オフシーズン」の在り方を変えて行かなくてはならないと私は思っているのですが、皆さんはどう考えますか?
ざっとですが、こんな感じで選手たちはオフシーズンを過ごしているのです!

広報室
湘南医療福祉専門学校