湘南医療福祉専門学校

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深澤先生のブログ「東洋医学とスポーツ#13」

新入学の皆さん「ご入学おめでとうございます」
本年度も相変わらずのノリでこのブログも展開して行きたいと思います。
表題も余計な考えを持たず、昨年からの引き続きでいかせて頂きます。

そして、今年もお得意の「野球ネタ」から始めようかと・・・


いよいよ日本プロ野球もメジャーリーグも開幕しました。
開幕はしたものの、日米問わず開幕からケガをしてしまった選手、もともとの障害が再発してしまった選手、また野球とは直接的な関係が少ない故障を起こしてしまった選手など、シーズンのスタートから選手にとってもチームにとっても痛い状況が起こっているようです。

プロスポーツでもアマチュアスポーツでも、外傷の発生や障害の再発が起こることは少なくありません。
日常的にコンディションを整えていても、アドレナリンが多く分泌される試合では外傷・障害の発生は防ぎきれないのかも知れません。

我々は、日々スポーツ特性や選手個人の体調・状態を考慮してコンディショニングを行います。
それでも、日本のプロ野球で最近発生した選手同士の激突による外傷や肘の腱移植術を行った投手の再発、またプライベートな時間帯で起きてしまう「寝違い」などは非常に難しい存在でありこれからもトレーナーや施術者を悩ます種になってしまうでしょう。

基本的には、こういった外傷・障害を予防するために鍼灸治療やストレッチング・テーピング・マッサージ・トレーニングなどを行っています。
しかし、先にも述べたように試合でアドレナリンが分泌されると現状のパフォーマンスを上回る力が発揮され、外傷・障害が起こってしまうのだと思います。

そこで我々ができることは?と考えると、とにかく早期復帰を目指し適切な処置・適切な施術を行うしかありません。
選手同士の激突は、試合中に注意を促したところで防ぐことは困難です。
しかし、ボールに集中して最高のパフォーマンスを発揮しようとしている選手のアクシデントを未然に防げることとしては、集中力+視野を広げる注意力を引き上げるしかないと思います。

視野を広げるためには、自律神経の働きを正常化させられるよう特に頚部・背部の緊張を取り除くための求心的かつ軽度な刺激の鍼治療が必要だと思います。
また身体全体の反応を高めることも大切です。筋肉の柔軟性を高めておくこと、関節の可動域を広げておくこと、神経~筋の伝達・促通を高めておくこと。このような施術ができていれば、たとえアクシデントが発生しても重大な故障を防ぐことができると考えます。

また障害部位の再発を防ぐためには、日頃から筋肉・腱に対して血液の循環を高める、細胞の活性化を高める目的とした鍼灸治療・マッサージ・ストレッチが大切なポイントになるでしょう。
もちろん、良質なたんぱく質を主とした栄養補給とそのタイミングも大事なことです。我々は施術の道具として鍼灸などを使いますが、正直なところこれだけで完璧とは言えません。

これは西洋医学的な分野からみても同様だと思います。手術をしたから、リハビリを行ったから大丈夫!というわけではないのです。
コンディションを整えるために鍼灸治療を行いますが、さらにこういった栄養補給・水分補給・トレーニング・休養などをコーディネートしなくては、なかなか良い結果には結びつけられないと思います。

寝違いのような、スポーツとは直接関係のない故障でもその原因をたどっていくと、練習・試合による疲労だったり睡眠不足・栄養、水分不足だったり・・・意外と関連深かったりするものです。

寝違い症状でも鍼灸治療は有効です。
おおよその場合筋肉の過度な伸長が長時間続き、筋緊張が強くおこり「寝違い」を引き起こしやすくなります。この緊張をピンポイントで緩和できるのは鍼治療だと私は考えています。
実際、過去に何度もこのような状況に出くわし、対処してきました。

このように、本来外傷・障害を未然に防ぐことを最優先に考えますが、それでも起きてしまった外傷・障害に対して可能な限り早く適切に処置することで、選手にもチームにも助けになると思います。

野球シーズンは始まったばかりですが、シーズンの終了までこういったことと戦いながら仕事するのがトレーナーや施術者の仕事です。実際のゲームは選手たちの仕事ですが、我々は違う部分での戦いになるのです。


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